【WEC2012】アウディ「R18 e-tron」2台がセブリング12時間レースに出場

アウディ R18 e-tron 2013年仕様

2013年1月25日、アウディは3月16日にアメリカのフロリダ州で開催される伝統の耐久レース「セブリング12時間レース」にワークスチームの2台の「R18 e-tron」をで出場すると発表した。

2013年からセブリング12時間レースは、米国内で開催される「アメリカン・ルマンシリーズ」のための耐久レースであることが明確化され、FIA WEC(世界耐久選手権)シリーズ戦とは異なるシリーズ戦となり、WECのカレンダーからは外れることになった。そしてWEC用のLMP1クラスの車両が参戦できるのは今回が最後となる。つまり、特例的にLMP1車両の参加が許される異例のレースとなったわけだ。

1999年にアウディ初のLMPスポーツカーはセブリングでデビューを果たした。そして今回、アウディの2台のプロトタイプレーシングカーが同じ地で最後の闘いに臨む。アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング・ウルリッヒは「これまでのLMP1マシンの活躍に想いを馳せるファンの方々と触れ合うことで、心に多くのものを刻み込むレースウィークを過ごすことになります。セブリングは大成功を収めた、アウディのスポーツカーレースの歴史が始まった場所です。そして今年、2台の現行型ハイブリッドマシンが参戦する最後のレースとして、総合優勝獲得を目指しています。また数多くのファンがセブリングにおけるアウディの輝かしい歴史を培ってきた4台の歴代マシンやドライバー達と出会うことを楽しみにしてくれています」と語っている。

全米コンシューマー・エレクトロニクス・ショー (CES)2013に出展されたR18 e-tron

セブリング12時間レースには2012年仕様のR18 e-tron quattroと、2013年シーズンに向けてアップデートさせたマシンも出場する。2013年仕様はリヤウイング形状などのエアロダイナミックスを改良し、ロードホールディングを向上させ、タイヤのグリップと磨耗の低減を図ることを目的にしていると推測できる。

なお、1952年から続く伝統を守りアウディは今回のレースに歴代のプロトタイプレーシングマシンのすべてを展示し、ファンサービスを行う。2000?2005年までに輝かしい成績を収めたR8から、2006?2008年にディーゼルエンジンによる新しい歴史を切り開いたR10 TDI、2009年のデビュー戦でいきなり総合優勝を果たしたR15 TDI、そして2012年の優勝マシンであるR18 TDI までが勢揃いする。

また2013年のWECシリーズ・全8戦のカレンダーは以下の通りだ。

第1戦 4月14日 シルバーストン6時間 イギリス
第2戦 5月4日  スパ6時間 ベルギー
第3戦 6月23日 ル・マン24時間 フランス
第4戦 8月24日 サンパウロ6時間 ブラジル
第5戦 9月22日 オースティン6時間 アメリカ
第6戦 10月20日 富士6時間 日本
第7戦 11月10日 上海6時間 中国
第8戦 11月30日 バーレーン6時間 バーレーン

アウディ公式サイト

FIA WEC公式サイト

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