6月17日〜18日に開催された第85回ルマン24時間レース。GTE Proクラスに参戦していたアストンマーティン・レーシングは、ジョニー・アダム(英)がファイナルラップで首位を奪うという劇的なフィナーレで、この栄光の耐久レースのGTE Proクラスの優勝を飾った。
ダレン・ターナー/ジョニー・アダム/ダニエル・セラ組の97号車V8 Vantage GTEは、木曜日の予選ではポールポジションを獲得。しかもその予選タイムはGTEクラスの予選タイム・レコードを更新するもの。決勝もポール・トゥ・ウインという完璧な勝利となった。
ジョニー・アダム(英)/ダレン・ターナー(英)/ダニエル・セラ(ブラジル)組のアストンマーティンV8 Vantage GTEは、最後の一瞬まで勝利をあきらめることなく、完璧なレースを展開。
ジョニー・アダムは、残り45分の時点で、コルベット63号車とまったく同じタイミングで、最後の給油を行うためにピットイン。両マシンは同時にピットを離れ、アダムは僅差の2番手でコースに復帰。コース上でコルベットを抜かなければ優勝できないという状況に追い込まれた。
この最終スティントで、他のライバルと抜きつ抜かれつのバトルを演じた後、最後から2周目のラップのスタート/フィニッシュラインでコルベット63号車をオーバーテイクすることに成功。コルベットは、その後、後方から迫ったスコット・ディクソンのプレッシャーを受けて第2シケインでアウトにふくらみ、スローパンクチャーを引き起こしてペースダウン。アストンマーティンの勝利が確実なものとなった。
この素晴らしい結果は、アストンマーティンの最新モデル、Vantage AMRスペシャル・エディションが発表された翌日に達成された。今年のジュネーブ・モーターショーで発表された、アストンマーティンのAMRパフォーマンス・ブランドは、アストンマーティン・レーシングによるFIA世界耐久選手権への参戦を通じて、レースから直接インスピレーションを受けたロードカーを製作することによって、アストンマーティンが誇るスポーツカーのラインナップを強化するものとなる。
アストンマーティン・レーシングは、7月16日(日)に開催されるFIA世界耐久選手権、ニュルブルクリンク6時間レースに再び参戦する。