アストンマーティンのスーパーカー「V12 スピードスター」を発表【動画】

ジェット戦闘機のイメージを融合

インテリアも挑戦的で、多様な本物の素材を使って伝統とモダンを融合させている。構造部材として機能するサテン・カーボンファイバーと伝統のハンドクラフト・サドルレザー、クローム、アルミニウム、3Dプリント・ラバーを使用してデザインの調和を図っている。視覚的にも、物理的にもインテリアからは重量感がそぎ落とされ、スリムで効率的なスタイルに仕上げられている。

ただしアストンマーティン伝統のキャラクターは残されている。助手席前方、通常はグローブボックスが配置される場所にリムーバブル・レザーバッグを装着したほか、リヤバンプ下に収納スペースを確保している。

今回、本社で公開された「V12スピードスター」は、戦闘機F/A-18に触発されたコンセプト・スペックで仕上げられている。なんと、この仕様をそのままオーダーすることも可能だ。「V12スピードスター」は、ボーイングとのコラボレーションにより、「Q by アストンマーティン」の手によって生み出されている。

印象的なカラーリングは、ジェット戦闘機をモチーフとした「スカイフォール・シルバー」で、エキゾーストやベントグリル、ベーンなどにはマットブラックが採用され、全体として引き締まった印象になっている。

フロント・ミッド搭載のV12ツインターボ・エンジン

「V12スピードスター」のフロントにミッドマウントされるエンジンは、アストンマーティンが誇る5.2L・V12ツインターボ・エンジンが搭載される。最高出力は710ps、最大トルクは753Nmだ。このオールアルミ、DOHC48バルブ・ユニットには、ZF製8速オートマチック・トランスミッションとリヤLSDが組み合わされている。0-100km/hを3.5秒で加速し、最高速度は300km/hに達する。

このアイコニックなV12エンジンは、その驚異的なパフォーマンスだけではなく、豊かで官能的な特長を備えており、スリリングなドライビングを実現し、爽快なエキゾースト・ノートを奏でる。

V12ユニットをこのリミテッド・エディションに搭載するにあたり、専用のステンレス製エグゾースト・システムを開発。リヤエンド中央、ディフューザーの上に取り回されたエグゾーストは、野太く、迫力あるサウンドを生み出す。

アストンマーティン・ラゴンダ・グループのアンディ・パーマー社長兼CEOは、「アストンマーティンは、ユニークで特別なモデルをお届けすることに全力を注いでいます。V12スピードスターは、このコミットメントを完璧に表現しています。88台のハンドビルト・カーは、全世界のエンスージアストやコレクター垂涎の的となるでしょう。個人的には、V12スピードスターがドライバーに提供するもの以上に、その象徴的な存在感に興奮を覚えます。このクルマは、弊社のエンジニアリングの可能性と野心を具現化しているだけでなく、アストンマーティンの栄光の歴史を表現しています」とスピーチしている。

なお、この「V12スピードスター」は受注を開始している。加価値税 (VAT) を含む車両本体価格は、765,000ポンド(約1億3000万円)からとなっている。デリバリーは、2021年第1四半期から開始される予定だ。

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