【アルファロメオ】新型トナーレはフェイスが強い エンジン制御を見直して走りも向上 600万円を切る価格も魅力

Stellantis(ステランティス)・ジャパンは3月17日、新型トナーレを発表。同日に発売をスタートさせた。

トナーレは2022年にイタリアでデビューし、日本市場には2023年2月から発売が開始されたミドルサイズのSUV。デビュー当初は比較的マイルドな印象のデザインだったが、今回の大幅な改良により、フェイスを中心にデザインを一新。走りにも磨きがかかり、より情熱的なクルマとなった。

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ステランティスジャパンの変革

新型トナーレの発表会において、ステランティス・ジャパンの成田代表取締役社長は、同社の方針について「ステランティス グローバルが掲げるビジネスの再構築、つまりはリセットに取り組んでいる」と述べる。2025年を振り返り、「組織体制の見直しと基盤づくりを進めてきた結果、ジュニアの好調などにより、前年比171%という大きな成長を遂げた」と説明。これは日本の主要輸入車ブランドの中でもっとも高い成長率とのことだ。

新型トナーレについては、「効率や実用性が重視される時代だが、美や官能、情熱といった人の心を揺さぶる感性の体験がより求められている。トナーレはアルファロメオブランドの中核を担うモデルであり、その感性の体験を次のレベルに引き上げる。ジュニアが生み出したアルファロメオへの熱狂を、このトナーレがさらにリイグナイト、再点火いたします」と述べた。

フロントフェイスが強い

まず目を引くのはフロントマスクの処理だ。ブランドを象徴する伝統の「スクデット(盾形グリル)」は、2023年に世界33台限定で発売した「33 Stradale(トレンタトレ ストラダーレ)にも通じるクラシカルな造形を現代風にアレンジ。立体的なコンケイブ形状を取り入れている。トライローブ(三つ葉)と呼ばれるフロントグリル部分のデザインは、一段と水平ラインを強調することで力強いフェイスを生み出している。

スクデットの左右にはアゾレ(asole)と呼ばれる4つの小さな開口部を採用。これはエアインテークとして機能し、ボンネット内への吸気や空力性能の向上に貢献するとともに、1930年代にモータースポーツ界で活躍したグランプリカー「P3(TipoB)」などにも通じる意匠として、スポーティさを際立たせている。

これらにより、塊感があり流れるような独特なシルエットへと進化。見た目だけではなく、走行性能も意識した機能的デザインへと生まれ変わった。

インテリアは色濃く映える“レッド”が追加

内装も着実にブラッシュアップされている。シートのカラーラインアップを拡充し、従来のブラック(ナチュラルレザー)に加えて、レッド(ナチュラルレザー)の選択肢を追加。レッドシートの場合、シートのみならず、ダッシュボード、ドアパネル、センターアームレストにもレッドステッチを施すことで、情熱的で上質な空間を演出している。

また、ステアリングヒーターやシートヒーターを即座に起動できるショートカットボタンを新に追加し、ドライバー中心の直感的な操作性を高めたインターフェイスとしている。

エンジン制御を見直し0-100km/h加速は8.5秒へ短縮

前モデルではPHEVとマイルドハイブリッドが設定されていたが、今回の改良により、1.5Lガソリンエンジンと48V電動モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドの1モデルに統一。最高出力は175PSを発揮する。

エンジン制御を見直すことで、加速性能が高められ、0-100km/h加速は従来の8.8秒から8.5秒へと短縮。よりスムーズな立ち上がりと力強い加速を実現している。
エンジンとモーターの制御バランスも最適化したほか、可変バルブタイミングの調整や高いギアへのシフトタイミングを早める制御を採用し、加速をより滑らかに。またEV走行中のエンジン再始動条件を増加し、車両の応答性も向上させている。

生産工程から体制を強化し品質と信頼性を向上

設計、商品企画、エンジニアが一丸となり、信頼性と仕上がりをさらに高めるために、多角的な改善に取り組んだ。
生産工程では、ボディ塗装の状態を360度スキャンして検知するカメラシステム「イーグルアイ」を初導入。塗りムラや剥がれを高精度で検知できる体制へと強化した。さらにパネル間の段差や組み付け精度に対しても、より厳しい基準を設定。完成検査でも新たな検査ツールを取り入れ、出荷前チェックの精度も高めている。

車両制御面では、ADAS(先進運転支援システム)の検知設定を見直した新ソフトウェアを採用し、雨滴や泥、強い日差しなどによる誤検知を防止。また、スマートフォンをワイヤレスチャージャーで充電する際に、機器内部に熱がこもり、高温になる事象を防止するよう改良するなど、利便性も高めている。

“好きで選ぶSUV”という立ち位置

グレードは、エントリーグレード「Sprint(スプリント)」と上級グレード「Veloce(ヴェローチェ)」の2つ。スプリントはファブリックシートや18インチホイールを装備。ヴェローチェはスポーティさと上質さをいっそう際立たせたグレードとなる。ホイールには三つ葉デザインの20インチホイールを装着氏、レザーシートなどの上質な内装仕立てにより、走りと快適性を高い次元で融合させている。

ボディカラーは5色

従来の「アルファホワイト」と「アルファブラック」、「ヴェスヴィオグレー」に、「ブレラレッド」と新色「モンツァグリーン」を追加した5色を展開。

「ブレラレッド」はジュニアでも人気のある鮮やかな赤色でアルファロメオらしい情熱的なスタイルを印象付ける。

Alfa Romeo TONALE Ibrida

グレードボディカラーシート価格(税込)
スプリントブレラレッド/アルファホワイト/ヴェスヴィオグレーブラック(ファブリック)599万円
ヴェローチェモンツァグリーン/ブレラレッドブラック(ナチュラルレザー)653万円
ヴェローチェアルファホワイト/アルファブラック/ヴェスヴィオグレーブラック(ナチュラルレザー)/レッド(ナチュラルレザー653万円

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