こんにちわ、FMヨコハマDJ&モータージャーナリストの高橋アキラです。今回は韓流のスモールコンパクトEVの「INSTER」に派生モデル「INSTER CROSS」が登場。早速乗ってきたので、ご紹介。

アウトドアをイメージし、ルーフに大型バスケットを装備しています。標準のインスターと違うところは、専用デザインの前後バンパーとサイドシルプロテクター、そして17インチのオリジナルデザインのアルミホイールを採用しています。アクティブグレードらしいエクステリアでありつつ、高い実用性を備えていますね。
関連記事:【ヒョンデ】ミニマムなアウトドア系BEV 一充電393km走れるインスター クロス
関連記事:ヒョンデ インスター スモールEVの登場で、EVのメリットが大衆化する【試乗記】

ちなみに、タイヤはKUMHOの夏タイヤを標準装着。韓国で販売されるインスター(韓国名:キャスパー・エレクトリック)はオールシーズンタイヤが標準です。
変えている理由は乗り心地で、日本独特の道路の継ぎ目の多さなどに対応するため、さまざまなポイントで日本専用にしています。

資料によると、かなり細かなポイントまで絞って日本専用にしているのがわかります。そのためダンパー自体も本国使用とは異なりました。

ま、こんな感じなんですが、何が違うかというと大きな入力があったときの突き上げ感をなます方向でセットアップしています。継ぎ目が多いので、気になるポイントということで。

それと、これは日本専用ではないのですが、モーターのマウント方式を油圧ブッシュにしていますね。エンジン車でも振動を抑制するのにマウント方式は検討しますが、そこに振動を打ち消す役目のブッシュを使うことで、モーター振動が抑えられるというわけ。その結果、振動のない静かな乗り心地になるというわけ。
さて、このインスタークロスはなんといってもコレ。

かなりしっかりとしたルーフキャリアなので、重量物も大丈夫。ただ、標準車よりも重量物が上にあることで、多少のロールスピードに違いがあったりはします。が、気になることはないでしょう。
インスターも、インスタークロスも韓国の開発スタッフが「自分が乗りたいクルマを形にした」というモデルで、若いエンジニアが中心になってデザインされています。

この写真は2024年の6月に韓国・釜山モーターショーでインスターEVが発表された時の写真です。Photo by オレ。右の男性がデザインの総合取りまとめをしているサイモンさん。英国人でHyundaiの取締役。奥様はドイツ人だそうです。そして左の若くて可愛い女性がキーなんです。
プレゼンテーションはサイモンさんと、この女性の掛け合いで紹介されました。サイモンさんは英語でプレゼンテーションし、女性は韓国語で話します。なので、タカハシは、女性は通訳なのだと思い込んでました。
ところが、この女性がインスターのデザイナーだったんです!!わけぇ〜
「自分が乗りたいクルマをデザインした」なるほど、納得。ちなみに中央の男性はHyundaiのお偉いさんです。お二人とも名前が分からん。。。資料が紙のハングルのみだった。
というわけで、ターゲットは若い人なんだけど、韓国ではAセグメント、日本ではBセグメントになるが、いずれにしてもスモールコンパクトで日常使いに非常に便利。先進技術もふんだんに取り込まれ、給電も可能なシステムも搭載しているので、自宅充電できる環境があれば、ドンピシャ。
おねいちゃんの通勤がKカーだったら、絶対こっちのほうが可愛いって。
Specification
