ダイハツは2019年11月5日、ダイハツの新世代のプラットフォームとクルマづくりを意味する「DNGA(ダイハツ・ニューグローバル・アーキテクチャー)」を採用した第2弾商品となる新型コンパクトSUV「ロッキー(Rocky)」を発売した。
ロッキーの概要
DNGAを採用した商品第1弾は軽自動車のスーパーハイトワゴン「タント」だったが、第2弾の「ロッキー」は、Aセグメント、5ナンバーサイズのクロスオーバーSUVだ。ダイハツは、1990年〜2002年にラダーフレームに1.6Lエンジンを縦置きにしたクロスカントリーSUVにロッキーの車名をしており、車名が復活したことになる。
次世代に向けたDNGAプラットフォームと新技術は、CASEへの技術対応とスピーディな商品ラインアップ拡充を同時に実現するために一括企画開発の手法を取り入れており、将来的にはハイブリッドなどにも適合できるようになっている。また、今回の新型「ロッキー」は、DNGA商品としては初めてトヨタへのOEM供給を前提としたモデルとなっている。
「ロッキー」は取り回しのよい、Aセグメント、5ナンバーサイズのコンパクト・ボディではあるが、広い室内空間と大容量ラゲージを実現し、17インチの大径タイヤを採用。エクステリア・デザインはSUVらしいデザインとしている。SUV市場の規模が拡大する一方で、レジャーなどのためにSUVが欲しいが、大きなクルマは苦手という顧客層の声を重視し、SUVらしいデザインにしながら運転のしやすい、取り回しの良いアクティブューザー向けの新商品として開発されている。
コンセプトとパッケージング
「ロッキー」の開発コンセプトは「アクティブ・ユースフル・コンパクト」で、若々しいアクティブな生活を指向するライフスタイル層をターゲットにし、レジャーから買い物まで幅広い日常のシーンで使いこなせるコンパクトSUVとしている。5ナンバーサイズで全長4000mm以下、全幅1695mmとしながら、広い室内と十分なラゲッジ容量を実現している。
室内では前席のカップルディスタンスは900mmを確保。またラゲッジスペースは、最大荷室長755mm、最大容量369Lの大容量の荷室空間を実現し、レジャー、買い物などの日常シーンで十分な容量としている。パンク修理キットや工具配置を見直し、80Lの容量を持つアンダーラゲージを実現し、付属する2段可変式デッキボードを活用することで、荷室容量を変えることができ、多様な使い方ができる。さらに6:4分害可倒式のリヤシートを倒すことで、長尺物の積載ににも対応できる。
また、DNGAプラットフォームを採用した結果、17インチの大径タイヤを採用しながら、最小回転半径は5m(16インチ・タイヤの場合は4.9m)と、小回り性を確保し、取り回しの良さをアピールしている。
運転席の着座ポイントは、SUVらしく665mmと高めに設定し、上下視野31度と広く、フードの左右前端を見やすくすることで、見晴らしがよく運転しやすい視野としている。