吉田由美のピンポイント&チャームポイントVOL30
みなさん、ごきげんいかがですか? 吉田由美です。世の中にはいろいろなクルマがありますが、人気というものはなかなか不思議なものだなといつも思ってしまいます。
ブランド力や雰囲気、プロモーションなどから、実力以上(?)の高評価を受けるクルマもあれば、カッコイイのに、なかなか認知されない。そんなクルマもありますよね。それは、人もクルマも同じなのかも…。今回はそんなクルマ、隠れた”イケメン”のお話です。
わたしは常々、フォード・フィエスタがこの隠れイケメンだと思ってました。フロントマスクはグリルが横基調で、まるでコンパクトなアストンマーティン!(笑)。個人的には、とっても好みです。なのに、残念ながら「フィエスタ」君は、それほど知られていない存在です。
というのも、フォードは「アメリカフォード」と「欧州フォード」があり、フィエスタは欧州フォードで作られているフォード車なのです。このフィエスタもそうですが、フォーカスも含めて欧州フォードのクルマは同セグメントのフォルクスワーゲン・ポロやプジョー208などを抑えて、堂々のベストセラーとなっている中、なぜか日本での販売は苦戦しています。
日本では、フォード=大きくて迫力のある、いわゆる「これぞアメリカン」なイメージが強いせいもあり、そういうクルマじゃないとなかなか…。そんなこともあり、欧州フォードの国内導入を止めている時期もありました。それが、2014年フォードが世界展開をすることで、再びこの「フォード・フィエスタ」も再上陸。しかし、実物をみればカッコイイ! と思えるのに、販売店の少なさなどからなかなか実物を目にする機会が少なく…。知名度が上がってこないのが何やらもどかしい。
もちろん、フィエスタは乗っても良し!スムーズで滑らか、乗り心地もなかなか。だからこそ、クルマ選びに厳しい欧州でも認められている存在に違いありません。そして使い勝手などは、欧州車というよりはむしろ日本車に近いのかもです。
でも個人的には、自分がカッコイイとわかっていてモテモテの男性より、自分がカッコイイということに気づかずに、ちょっとダサ男のほうが好きかも(笑)。
まあ、そんな素敵な男性だとしたら、女性は放っておくはずがありませんが。単にイケメンだからといってモテるわけではないので、そこにはプラスαの魅力や、アピールが必要なのかもね! 頑張れ、フィエスタ君!