VOL.109 吉田由美のピンポイント&チャームポイント
最近「カッコイイ」とか「フォルクスワーゲンっぽくない」との声がそこここから聞こえるフォルクスワーゲンの新しいフラッグシップモデル「アルテオン」 2017年のジュネーブモーターショーで公開され、日本でもすでに発売されています。
スポーティなハッチバックスタイルで「パサート」をひとまわり大きくした感じ。パサートと同じようにフロントグリルに直線ラインを使っていますが、大きく違うのは全高。アルテオンは1435mmでパサートは1465mm。アルテオンは全高を低くしたことと、フロントグリルを低く設定することによって、よりスポーティ感が増し、しかも堂々と見えるようです。
また室内のエアコン吹き出し口などにも直線ラインが使われ、思わず『レクサスLSと被る~』と思ったのは私だけ(笑)。というか、VWもかなり前から直線モチーフを使っていますが、もしかして今、直線がトレンドなのかしら?
それはそうと新型「アルテオン」のボディサイズや後席の広さ、ラゲッジルームも通常563Lの広さなどはゴルフ好きのお父さんも納得してもらえそう。2.0Lの直列4気筒ターボエンジンで出力は280PS 。全輪駆動の「4MOTION」で7速DSGを搭載しています。
私が今試乗しているのは「R-ライン」ですが、低速より高速になるほうがしっかり地に足がついて安定している感じ。ただ若干、低速時にボンネットの長さが気になります。
また、VWのフラッグシップモデルだけに安全装備は当然多数盛り込まれていますが、一番の魅力はフラッグシップモデルなのにデザインがオジさん臭くないことではないでしょうか。
アルテオンを「フォルクスワーゲンらしからぬ~」という人も少なくありませんが、私が今お借りしている黒のボディカラー、黒の20インチのホイールと黒づくめのアルテオンはVWJ 広報のI氏曰く「ワルテオン」と呼ぶほどVWらしからぬ感じ。もしかしたら、フォルクスワーゲンは「いい人」というイメージを壊したいのかも!?
そしてクルマにはまだまだ知らない機能がたくさんあるな、と思う今日この頃。
実は少し前に東北の取材へパサートGTEで行ったときに、グローブボックスの中が冷蔵庫代わりになるという機能があることを初めて知りました。
「アルテオン」にもあるかな~?と思って聞いてみると、「あります」とのこと。しかもVWではMQB以降、標準装備だとか。
ということは、あなたのVWのグローブボックスも中を覗くとダイアルがあるかも。
それを回すとエアコンと連動して冷房だったら冷たい風が送風され、グローブボックスの中は冷たくなります。つまりドリンクをここに入れておけば、車内でも少し冷えた状態で飲むことができます。
冷蔵庫はリムジンやロールスロイスなど超高級車に装備されているものという概念がありますが、実はあなたのクルマにもすでに装備されているかも。もしあなたのクルマにも装備されていれば、これからの季節活躍しそうですよね~。