【コラム】「クロスビー」に見るコンパクトSUV最新“黄金比”~スズキ クロスビー

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント

GW初日、私は髪の毛をバッサリと切り、もしかしたら人生で初めてのショートカットかも。しかも数日たった今でも驚くのは、シャンプー&トリートメントのとき。特にトリートメントの時は、後ろ部分に先につけるのが習慣になっているようで、その時に必ずその短さに愕然とする毎日。しかし、会う人会う人に驚かれるのでちょっと新鮮(笑)。しかもなかなか好評☆

本当はここまで切るつもりはなく、もう少し長めにしようと思っていました。が、私の髪の毛は量が多くて硬く、さらにくせが強い髪質なので、中途半端なスタイルが最も扱いづらいのでは?ということで担当の美容師さんが最後の仕上げでザクザク剝いていったら今のヘアスタイル。正直、やっちゃったかな?と思いましたが、鏡で改めて見たところ自分でいうのもなんですがなかなかいい!(笑)

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント セルフィー

とはいいえ、これがベストなヘアスタイルかどうかはわかりませんが、後頭部に丸みをつけたショートボブスタイルは小顔効果があり、全身で見てもスタイルアップに見せてくれる抜群の「黄金比」。そこには美容師さんならではの、その人の顔立ちや頭の形、身長とのバランスなどを考慮し、そこに自分の経験やセンス、そして技術を使ってその人に合わせた「黄金比」を作り出してくれていると思います。

ところでクルマの「黄金比」とは? アウディやボルボなど、デザインのプレゼンテーションで耳にしたことがありますが、具体的には何なのでしょうか??

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント アウディQ2

と思って調べたところ「黄金比」とは、人間にとって最も安定して見える比率、カッコよく見える比率のことのようです。古代ギリシャの時代からその手法は用いられ、ルーブル美術館やミロのビーナス、パリの凱旋門などにも用いられ、世の中で「黄金比」でデザインされているものが実はもの凄く多いらしい。トヨタのマークも「黄金比」でデザインされているとかしないとか。

その黄金比と呼ばれる比率は5:8→1:1.618

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント ボルボXC40

クルマの場合、四隅にタイヤがありますが、その長さを示すのがホイールベース。さらに前後それぞれのトレッド幅の平均値にも「走りの黄金比」があるらしく、平均より前よりなら回答性が良く、後ろよりだと直線での安定感が高いとのこと。ちなみにこれで計算すると「スズキ・クロスビー」は、1.6621でほぼほぼ「黄金比」。

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント スズキ クロスビー

つまり、世の中すべてのものに「黄金比」はあるのかも。(とはいえ、最近ではどうかという話もあるようですが)

クルマでも、カテゴリーで異なり、それぞれカッコイイシルエットの黄金比率は違います。

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント スズキ クロスビー フロントスタイル

一番わかりやすいのが横から見たシルエット。
屋根の大きさ、ガラス面積、ベルトラインから下部分のボリュームのバランス、加えてAピラーの立ち方などがクルマのシルエットを作り出します。

一般的に日本車の背が高いミニバンやSUVの場合、屋根の大きさやベルトライン下のバスタブと呼ばれる部分は薄めでガラスが大きく、タイヤが小さいため不安定に見える傾向。

VOL.107 吉田由美のピンポイント&チャームポイント スズキ クロスビー セルフィ

一方、欧州車は屋根とベルトラインから下の部分が厚めでガラスは小さく、タイヤも大きいのでしっかり見える傾向。「クロスビー」の場合は、ガラスの縦幅が小さめで、どちらかといえば欧州系。ほかにも日本メーカーのコンパクトSUVでは「日産ジューク」、「トヨタCH-R」、軽自動車でも「スズキ ハスラー」などはこちらのタイプ。つまり、これが最新の日本車トレンドコンパクトSUVの「黄金比」なのかも。

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