吉田由美のピンポイント&チャームポイント VOL27
こんにちは、吉田由美です。さて今回のコラム、スバル・レガシィに注目してみました。スバルの人気車種であるレガシィが、少しややこしいことになっているんです。
多くの人は、スバル・レガシィといえばステーションワゴンを思い浮かべると思いますが、今年(2014年)発売された最新モデルでは、ステーションワゴンバージョンは「レヴォーグ」という名前に替わり、インプレッサベースの5ナンバーサイズで日本国内専用車。
しかし「レガシィ」というブランドもそのまま残り、SUVタイプは「レガシィ・アウトバック」、セダンは「レガシィB4」というネーミングで、サイズもこれまでより少し大きくなりました。つまり、レヴォーグもレガシィファミリー…と言っていいような、いけないような微妙な感じです。
まあ見た目は間違いなく「ファミリー」なのですが。プラットフォームが違うので、専門的には別ファミリーでしょうけど…。
しかし、この3車種には共通のものがあるんですよ。アイサイト? それ以外にもあるんですっ! レヴォーグから採用されたという、シフトレバーを「R」に入れて、バックをしようとするとスピードメーターとタコメーターの間に、「後退速度リミッター」という表示が出てくるではありませんか!
もちろん、駐車場などで後進する場合には、「低速」。しかし、「中速」「高速」でこのリミッターが作動する状況って、どんな時なのでしょうか?
そもそも私は、後退が苦手なので、後退で「高速」のリミッターが作動すること自体が想像つきませんが、必要なシーンというのがあるのでしょうか? アクセルペダル誤操作による急発進防止ということなのでしょうか? と思っていたら、先日、クルーザーの試乗会で、後退のやたら速いクルーザーに遭遇しました。
船の世界では最近、「ジョイスティック」の採用が流行っていて、これを使えば難しい船の離岸&着岸が指先だけで簡単にできます。もちろん女性でも軽~く触るだけで操船できるので、船の操船の強い味方なんです!
そして、その後進の速いクルーザーも「ジョイスティック」を使用していました。確かにとろとろと走るのは、時にはじれったくなる時もありますが、海の上でも陸の上でも安心して素早く安全に後進できることは、場合によりますが大事なことですよね。