吉田由美のピンポイント&チャームポイント VOL 25
新しいのに、新しいように見えないところが、MINIの強みであり、一方ではわかりにくいところでもあります。私も新旧ミニ、隣に並べないとわからない~(笑)。
そんな感じで新しくは見えないまま、パッと見にはそのまんまで3代目となった「BMW MINI」。2013年…そう、去年の東京モーターショーで、世界初の一般公開を実現したにも関わらず、そのキープコンセプトのせいなのか、今一つ盛り上がりに欠けるような気がしたのは私だけでしょうか!?
でも、この「わからないように変える」ことのほうが、ガラリと姿を変えるより、実は高度な技術が必要なのではないのか?と思うのも、私だけでしょうか?
言うならば、フルモデルチェンジの度に、王道のスタイルに今風のテイストをトッピングしている…みたいな。それがMINIなのではないか、と。
しかし、今回3代目MINIにして、大きく変わったものがあります。
それは、車内中央にデンと構え、存在感を出しまくっていた大型のスピードメーターをやめて、普通にステアリングの奥にこじんまり。その代わり、新しくその場所には、センターディスプレイを設置! しかも、これまで日本仕様には導入されていなかった、カーナビゲーションシステムもビルトイン!
これまでのMINIは、本国ではセンターディスプレイの中に、カーナビが装備されていても、日本ではカーナビはダッシュボードの上に置くタイプのものを採用していました。なんかこれだと、車内の景観が崩れるというかなんというか。MINIの斬新さが少しパワーダウンしてしまうような気がしていました。
でもこれで、MINI本来のスタイルになった感じ。…なんか心身共にMINIになったような気がして、なんだか嬉しい私です。