吉田由美のピンポイント&チャームポイント」VOL15
フィットをベースに造られた「ホンダ・ヴェゼル」。最近世界レベルで人気の高い、クーペライクでスタイリッシュなコンパクトSUV。1.5Lエンジンを搭載し、ガソリンモデルとハイブリッドモデルがあります。
2013年12月に発表され、その後、一斉広告でドドーンと展開! 当初、ある意味そのホンダらしくない(?)デザインのせいなのか、かなり注目を集めていました。私の知り合いのお父さんも、最近、子供が生まれたせいか、家族で乗れるクルマということで、かなり注目していたようです。
…しかしその勢いも「これから!」というときに、メインであるハイブリッドモデルの変速機に不具合があることが分かり、まさかのリコール。消費税導入前の駆け込み需要もあり、より多くの販売台数が見込めた時期だけに、ホンダにとってはかなりの痛手だったのではないでしょうか。
私も、注目していたモデルだったので、逗子で行なわれたメディア向け試乗会の後、早い時期にプライベート試乗をしようと思っていましたが、しばらく広報車がお借りできない時期が続き…やっと借りられるようになりました。
それにしても、この車のコミュニケーションカラーである深いグリーンのボディカラー「ミスティグリーン・パール」。この色がなかなか写真で出にくいのです。ちょっと暗いところだと、黒に見えるし。たまたま年末にお会いした写真家の野村誠一さんが、「ホンダ・マガジン」でヴェゼルの写真を撮影したとのことですが、「色を出すのが大変だった」と言っていました。
でも明るいところでみると、深みのあるグリーンが素敵! 最近、ホンダはこういった「色の冒険」をしているように感じるのは私だけでしょうか?
そして個人的に刺さったポイントは、センターコンソール内にあるドリンクホルダー。
これ、深さが変わるんです。普段は厚底。いえ、かさ上げ状態。でも、グッと押すと高さのあるペットボトルが安定する深さに底が開く感じ。で、浅く戻したい時はスイッチポン。女性は量や重さ、バッグに入れたときのかさばり具合から、小さめのペットボトルを持ち歩くことが多いので、ドリンクホルダーはむしろ浅めのほうが使いやすい。でもその状態で500mlのペットボトルを入れると、安定感が悪くて、ちょっとしたブレーキでも倒れてしまいます。逆に、深いタイプだと小さ目の缶ジュースやペットボトルだと取り出しにくい…。
こんな悩みもヴェゼルのドリンクホルダーなら解消! 以前「からくりシート」という名前のものがありましたが、こちらはまさに「からくりカップホルダー」ですね。では、また次回!