メディ耐が行なわれた9月6日の土曜日は、長野県白馬村でEVラリーが行なわれていた。メディ耐には姉妹番組の「ザ・モーターウィークリー」が出場し、AP編集部も総出でサポートしていたので、このEVラリーにはいけなかった。しかし、イベントは日曜日までやっていたので、最終日だけでも・・・ということでメディ耐が終わってからお邪魔した。
98年の長野オリンピックで整備されたオリンピック道路。更埴、長野方面から白馬へ抜ける山道。マツダ・アテンザのディーゼル6速MTは静かに快適に走り、19.0km/L以上の燃費を示す。信号もほとんど無く、たまに軽トラが現われるくらい。地元のクルマなのですぐに目の前からは消える。
まるで欧州やカナダのような景色の白馬。背景に白馬47スキー場が見え、途中、五竜とおみスキー場も見える。背後には北アルプスの山々。少し登れば五竜菱が望める。
EVラリー会場の裏手には即席の充電スペース。このEVラリーには参加500台以上集まることを目標に参加を呼びかけ、ギネスに挑戦。一気にそんなに集まると電欠車続出になるだろうと心配したが、ふたを開けたら、1/5程度の参加台数だったようで、大きな問題にならなかったらしい。こちらはメーカーが用意した試乗車。人気はBMWのi3。
ホンダの燃料電池車「クラリティ」も参加していた。しかし試乗は同乗だけで運転はさせてもらえない。トヨタのFCVもあったがこちらは展示のみ。ホンダはつい先ごろ高圧水素タンクから充填ノズルまでの主要構成部位を世界で初めてパッケージ型に収納した水素ステーションを作り、これにより、設置工事期間と設置面積の大幅な削減が可能になるという革新的なものを世に送り出した。トヨタとホンダが本気というのが伝わる事業。こうして実物見ると、実用化の実感がわきますね。
EVのレーシングカーもデモ走行。日産はニスモが造ったリーフベースのレース車両、リーフRC。もう一台は三菱のパイクスピークを走った本物。ドライバーも本物の増岡浩さんだった。ニスモのレースカーはPタカハシも試乗した経験がある。出力はノーマルリーフと同じだけど、追浜のテストコースを楽しく走れた記憶がある。
手前がホンダ、奥は日産。日産はすでに横浜市内で乗り捨てができるチョイモビの実証実験をしており、この度期間延長も決まった。日産の「ニューモビリティ・コンセプト」はルノーブランドでフランスは市販している。ホンダのMC-βもさいたま市で同じような取り組みを始めた。また、トヨタもフランスのグルノーブルでカーシェアリングサービスを始めた。
EVラリーにはスタンプラリーもあって、その経由地。ジャンプ台の頂上からの眺め。ここまで登る途中も高所恐怖症の人にはきびしい。足元が空けた階段は縮みあがる。
APで連載掲載しているEVスーパーセブン。寄本氏はどこかにいたのだろうが、お逢いできず。
フォーラムもあった。スイス・ツェルマットは自動車の乗り入れ禁止の街。そのためEV車が昔から走っている。ツェルマット在住の山田氏とスキー・モーグルの上村愛子さんとのトークショー。全日本のフリースタイルチームはこの地での合宿が定番なのだと。
そしてコラム連載している舘内端先生の講演。APで連載している充電の旅がメインの話。ちょっと、鼻高々。
日曜の帰り、夕方白馬を出発して横浜の自宅まで戻る。どこもかしこも高速道路は渋滞。ということでシタ道を効率よく走るルートで横浜を目指す。渋滞ポイントはいつも同じなので、今回は豊科から長野道に乗って岡谷で中央高速へ。諏訪、八ヶ岳を経由して一宮御坂で高速を降りる。その頃には笹子トンネル付近や八王子付近での渋滞が30kmとか出ている。もちろん、東名の渋滞情報もラジオから聞こえる。一宮御坂ICから国道20号で大月付近まで快適に走り、都留を抜けていつもの道志道へ。すんなり渋滞もなく厚木まで到着。ここからは平日だと国道246号が金田陸橋など渋滞名所があるものの、日曜日の246号はみなさん東名を使っているから、ガラガラ。おかげで22時には帰宅できた。おそらく高速にジッと乗っていても2時間ぐらいの差ではないかと思う。こちらは途中、日帰り温泉によって、夕食も済ませることができた。高速代が節約できて、その分温泉代と地元のかき揚げ天ざる代に化けたけど。