クラウン史上最強の仰天モデル「ピンクラ」のオフィシャルミニカーは、半端ない本物感のお宝品だった!

先日「Auto Prove」編集部の引っ越しに伴い、膨大な数のミニカーが発掘されました。

「ミニカー要ります?」と髙橋編集長からまたとないオファーが舞い込んだので、記事化を条件に引き取りが成立(笑)。我が家に100台以上のミニカーが納車されました。<文:北沢剛司/Koji Kitazawa>

山のようなミニカーのなかでまず目に飛び込んできたのが、トヨタ・クラウンのミニカーを入れた鮮烈な“ReBORN PINK” の箱でした。

Re BORNを体現したボディカラー
Re BORNを体現したボディカラー

2012年12月の14代目新型クラウン発表会に登場したピンクのクラウンは、当初CM用のワンオフモデルとして製作されました。しかし、豊田章男社長は発表会の場でピンクのクラウン市販化を明言。その場にいた誰もが仰天しました。写真のミニカーは、このとき参加者に配布されたのものです。

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パッケージも鮮やかなピンク色!

トヨタの1/30オフィシャルミニカーは、主にディーラーの商談用カラーサンプルとして使われています。同じボディカラーで塗られているため、小さくても佇まいは実車そのもの。比較的あっさりしたつくりにも関わらず、半端ない本物感が伝わってきます。

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約16cmのサイズなのにリアル度が高い

基本的には非売品ですが、納車記念品やフェアの景品として使われることもあり、ネットオークションでも多数の出品物が見られます。しかし、この「ピンクラ」ミニカーは、実車が1台しかない時点で製作され、しかも一部の関係者にのみ配布されたお宝ミニカーでした。ヤフオクでは一時2万円以上の値を付けたほどの貴重品で、私も出品の誘惑に何度も負けそうになりました。

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レンズとエンブレムの再現度に驚く

ちなみに実車の「ピンクラ」は、2013年9月1日から30日までのわずか1ヶ月間のみ期間限定で注文を受け付けました。2WDで600万円、4WDで570万円という高価なモデルにもかかわらず、受注台数は約650台。そして現在の中古車相場は、300万円台半ばから600万円程度までさまざま。元の台数を考えれば、タマ数は比較的豊富といえます。

 

愛称の「ピンクラ」も当初は「ピ○サロじゃあるまいし」と思っていましたが、いつの間にかすっかり馴染んでしまいました。そう思うと、近頃は愛称で通じるクルマがめっきり減った気がします。

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裏側はビジネスライクなつくり

昔は「ハコスカ」「ダルマ」「鉄仮面」など、愛称で呼ばれるクルマが多くあり、クラウンにも「クジラ」「鬼クラ」「ゼロクラ」などで呼ばれるモデルがあります。

これらはいずれも、多くの人たちに愛されたクルマでした。そう考えると、「ピンクラ」は久しぶりに国民的な話題となった愛すべきクルマといえるでしょう。

COTY
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