2016年5月25日、日本自動車技術会は、第66回自動車技術会賞の受賞者を決定した。自動車技術会賞は、「自動車工学及び自動車技術の向上発展を奨励すること」を目的に、1951年に創設され自動車技術、学術に貢献した技術、論文が表彰される。
技術開発賞は、最新技術である燃料電池車のFCシステムが授賞対象となる一方で、従来のガソリンエンジン、4輪駆動システムでは、低燃費化と運転の楽しさを両立させた技術が授賞対象となった。
またヘッドランプ光軸調整機構や車両用ライトシステムのLEDといった、高コストが課題となっていた部品に関しては、低コスト化が評価された。同様にアルミニウム部品の加工技術についても低コスト化が評価されると同時に耐久性向上も評価の対象となった。
安全の分野では、今後の車体技術の基盤となる素材加工技術が注目され授賞対象となり、その他、車内インテリアのデザイン向上に貢献した技術も授賞対象となっている。
なおこの受賞技術の内容は、パシフィコ横浜で開催されている「人とクルマのテクノロジー展」で展示されている。