2016年3月31日、自動車技術会が主催する第4回カーデザイン・コンテストの受賞者が決定し、表彰式が行なわれた。コンテストは中高生の時期にカーデザインを通じたモノづくりの魅力に触れることで、自動車産業の発展に寄与する人材を育成することを目的とした公募企画で、2015年11月より「10年後の暮らしを楽しくするクルマのデザイン」をテーマに募集していた。
第4回目の開催となった今回のコンテストには、全国から過去最多となる333件(2015年は293件)の応募が寄せられた。審査員には、自動車・部品メーカー各社のデザイナーなど各分野の専門家が受け持っている。
今回は1点の最優秀賞作品、5点の入賞作品、19点の佳作が選出された。最優秀賞には、愛知県の岡崎市立葵中学校2年生の市川菜月さんの「マウンテン レスキュー ロボcar」が選ばれた。中学生での最優秀賞の受賞は今回が初めてだ。
最優秀賞を受賞した市川さんは、「クルマのデザインをするのは初めてで、こんな賞が貰えるとは思ってもいませんでした。普段事故のニュースをみていて、困った人を助けたいという思いからこのクルマをデザインしました」と語っている。
表彰式の後には、受賞した生徒達を対象に自動車メーカー各社のデザイナーによるタブレット端末によるデモンストレーション、マンツーマンのスケッチ指導が行なわれた。