2030年は「MaaS」の時代!とは言うが「MaaS」とは何だ?

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「MaaS(マース)」とは「Mobility as a Service」の頭文字を使った造語で、日本語では「移動のサービス化」と訳されている。では、移動(交通)のサービスとは何を意味するのか? A地点からB地点に移動する時に、さまざまな交通手段を活用する最適な移動方法の提案から、より合理的な移動手段を選択し、料金支払いをスマートフォンで一括して実行できるサービス事業のことだ。

MaaS Mobility as a Service 概念図
MaaSの概念図

■MaaSって何だ?

A地点からB地点への移動には、タクシーかクルマ(シェアリングカー)がいいのか、シェリング自転車が最適なのか、あるいは市街電車か、バスか? などなど最も合理的で早い移動経路はどれか? スマートフォンのアプリがベストな案を教えてくれ、予約でき、料金の決済も自動的に行なわれるワンアクションのサービスをMaaSと呼ぶ。

こうしたシステムでは、利用されるクルマや自転車はすべてシェアリング用の車両を意味する。タクシーもタクシー会社のクルマとは限らず、Uber(アメリカ発のグローバル企業)、滴滴出行(ディディチューシン:中国)のような白タク配車システムも含まれる。

ウーバーの配車ウェブサイト
ウーバー・テクノロジーズが運営する自動車配車ウェブサイトおよび配車アプリ。世界70カ国・地域の450都市以上で展開。自動運転車の開発も行なっている

ウーバーのウェブサイト

このMaaSのシステムが意味することは、移動に最も効率が良い方法が選択可能で、予約や料金の支払いがスマートフォンのアプリで簡単にでき、さらに自転車であれ、クルマであれ、もはや個人が所有する必要がないという点に意味があり、これがMaaSの目指す姿なのだ。

滴滴出行 柳青CEO
柳青CEOが率いる中国の滴滴出行は圧倒的な利用者数を武器に、すでに多くの自動車メーカーやアップルが出資、提携し、世界的な規模に拡大。運転者数1500万人以上、利用者数3億人以上、2016年に1日平均で2000万回利用回数達成などUberを上回る規模に

滴滴出行 ウェブサイト

COTY
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