アウディA8試乗記 新次元を思わせるラグジュアリーセダンの走りの質感を実現

マニアック評価vol633

A8 55 TFSIクワトロ
A8 55 TFSIクワトロ

2018年9月初旬、8年振りのフルモデルチェンジとなったフラッグシップセダンのA8が日本に登場した。この第4世代となる新型アウディA8に試乗してみた。このA8が属するラグジュアリーカー・セグメントは、メルセデス・ベンツSクラス、BMW7シリーズ、レクサスLS、ジャガーXJなど競合車は少なくない。そしていずれもが、メーカーの最新技術を総動員して熟成したトップレベルのクルマ揃いといえるが、新型A8はどんな味わいなのか?

アウディ A8 試乗レポート

マルチマテリアル・ボディ

今ではこのセグメントのクルマも、下のクラスのE、Dセグメントとプラットフォームを共用するのが常識になっているが、このA8だけは専用のASFボディ、プラットフォームを持っている。アウディにとっては、このフラッグシップは先進技術の象徴と位置づけ、特別なクルマづくりを行なっているのが大きな特徴だ。
アウディ A8 試乗レポート

A8は初代からオールアルミのASF(アウディ・スペースフレーム)が有名だが、新型A8は、アルミ材料だけではなく、マグネシウムやカーボン、最先端の熱間成形の超高張力鋼などを組み合わせ、他車ではとても不可能な凝った製法により軽量、高剛性を追求したマルチ・マテリアル・ボディを採用している。もちろんアウターパネル類はすべてアルミ製で、ドアの開閉なども軽快感がある。ただし車両重量は2トンで、このクラスでは標準的だ。

COTY
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