テスラ 第5弾 スナメリ顔の「モデルY」を発売

電気自動車メーカーのテスラは第5弾となる「モデルY」を、3月半ばからアメリカでデリバリーを開始する。北米の富裕層にはテスラのスナメリ顔はかなり浸透しているようだが、3万9000ドルからの高級クロスオーバーSUV「モデルY」も高人気になるのは間違いない。また、毎度デリバリーが出遅れるテスラだが、予想に反してのデリバリーとなる。

モデル3をベースに開発

モデルYは、モデルXの弟分にあたり、モデル3(4ドアクーペ)のプラットフォーム、アーキテクチャーと共通化されている。鳥が翼を広げたときの形状「ファルコンウイング」を持つモデルXの小型版になるが、モデルYでは通常のスイング・ドアになっている。

ボディサイズは全長4750mm、全幅1920mm、全高1626mm、ホイールベース2891mmで、モデル3よりややボディサイズが大きくなっている。ちなみに、モデルYは2019年3月に発表し、2020年1月からフリーモント工場で生産開始している。

エクステリアは、モデルX、モデル3などと共通のデザインで、クロスオーバーSUVとはいいながら、それらしい雰囲気はない。若干ボディの厚みがあるものの車高も通常と大差なくハッチバック風のデザインだ。

先行して発売しているフルサイズ5ドアセダンのモデルSは、バッテリーパックとドライブトレーンを、ネバダ州にあるギガファクトリーで生産し、車両の組み立てはフリーモント工場で行なっているが、このモデルYはフリーモント工場に専用ラインを新設し、バッテリーパックとドライブトレーンの製造、車体の組み立ても一貫して行なっている。

そしてモデルYは、モデルSと同様に海外展開のための基幹モデルとされ、ギガ上海(上海工場)、ギガ・ベルリン(ベルリン工場)でも生産される計画だ。

3列シートも選べるクロスオーバーSUV

モデルYのラインアップは、バッテリー容量50kWhでFR駆動のスタンダートと、より大容量の75kWhのバッテリーを搭載するロングレンジ仕様の2タイプがあり、さらにロングレンジにはFR駆動と前後にモーターを搭載するAWD、出力違いのパフォーマンスという3種類が設定されている。

航続距離は、WLTPモードでスタンダードが389km、ロングレンジのFRモデルで541km、AWDモデルで505km、パフォーマンスで480km。

パッケージングは2列シート・5人乗りと3列シート・7人乗りが選択できる。パノラマ・ガラスルーフを備え、アップライトなシートポジションにより、明るく広いキャビンになっている。また、フロント・トランクと2列目シートを折り畳んだ状態で合計1926Lのラゲッジ容量を備えている。

インテリアは、モデルSと同様に15インチのタッチスクリーンによる集中インターフェースを採用。車両のすべての調整、コントロールはこのタッチスクリーンで行なう。さらにスマートフォン・アプリを使用することでリモートロック解除、サモン(駐車スペースからのクルマの自動呼び出し)、事前のリモートエアコン制御、速度制限モードなどの設定を行なうことができる。

モデルYのアメリカでの販売価格は、スタンダードが3万9000ドルから。ロングレンジのAWDが5万2990ドルから、パフォーマンスは6万990ドルからとなっている。

なお日本での発売時期は未定だ。

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