ゼンリンとパイオニアは2022年8月31日、EVソリューションに関する技術基盤の構築に向けて、パートナーシップ契約を締結したと発表した。
このパートナーシップ契約は、EV利用時の課題解決と利便性向上に特化したソリューションを開発できる技術基盤の構築、ソリューション/サービスの提供を目的としている。具体的には、パイオニアのルート最適化技術と特許取得済みのエネルギー効率推定技術(燃費/電力消費率)によりクルマの移動に伴うCO2排出削減をサポートするクラウドプラットホーム“Piomatix for Green”と、ゼンリンが持つ標高・勾配データを含む高精度・高鮮度な地図データや全国を網羅するEV充電施設POI(位置情報)データとその提供ノウハウを活用し、EV向けのソリューション/サービスを開発、提供して行くとしている。
脱炭素社会の実現に向け、先進国を中心にEVシフトが進行しており、日本でも電動化への取り組みが加速してる。消費者の興味関心が高まる一方で、EV特有の航続距離や充電インフラへの不安など、利用環境への懸念事項が普及への課題となっている。
両社は、EVの課題解決につながる高精度な航続距離情報の提供、電欠不安を解消するソリューション、EV導入シミュレーションサービスなどを開発・提供し、EVの普及をはじめ、モビリティ/エネルギー分野における脱炭素社会の実現に向けた取り組みをサポートして行くことになる。