横浜ゴムは2021年3月12日、スポーツカーの「フェアレディZ」と、SUV/ピックアップトラック用タイヤブランド「ジオランダー」のコラボレーションによる本格オフロード仕様のオールラウンドスポーツカー「Z-アドベンチャー」を制作したと発表しました。
このデモカーは、本来「東京オートサロン2021」(新型コロナウイルス感染症拡大により開催中止)で発表するために制作したもので、オンラインによる「オートサロンTV」でベールを脱いでいます。
「Z-アドベンチャー」のコンセプトは、1984年にクロスカントリー4WDが主流だったダカール・ラリーに果敢に参戦した「ロスマンズ・ポルシェ953」に着想を得ています。このダカールラリーで優勝した「ロスマンズ・ポルシェ953」は、本来は超高性能スポーツカーである911の4WDプロトタイプで、これをダカール・ラリー用に仕上げた本格的なオフロードマシンになっていました。
この「ロスマンズ・ポルシェ959」をオマージュし、オフロードツーリングを楽しんだ後に高級ホテルのエントランスに乗り付けられるような、ジェントルな大人のためのオールラウンドスポーツカーを目指しています。
このデモカーは未舗装路ではセダンのラリーカー並みの走りをみせ、悪路状態のオフロードでは4WDのSUV以上の走破性能を確保。そのうえで、スポーツカーとしてのシルエットを害さないデザインを実現しています。
タイヤ/ホイールは、大径33インチのオフロードユーザー向けタイヤ「ジオランダーM/T G003」とラリー/ダートトライアル用アルミホイール「アドバン・レーシングRCⅢ」を組み合わせて装着し、さらにレース用サスペンションやブレーキキャリパーを装備。
また、Baja(バハ)仕様のガードシステム、ウインチやサンドラダーなどレスキューアイテムを装備し、極度に荒れたオフロードでの対応力を高めています。
安全性と快適性も考慮し、室内にはリクライニングバケットシート、6点式シートベルト、4点ロールバー、エアバッグ付きステアリングを装着。トレーラー牽引も可能でラゲッジスペース不足を補い、バイクやスノーモービルなどトレーラーに積載して運べるようになっています。
このデモカーは、今後はモータースポーツや試乗会などの各種イベント、横浜ゴムオウンドメディアや様々なメディアに登場する予定となっています。