2018年2月9日、横浜ゴムは2018年から初開催される「FIAワールドツーリングカーカップ（WTCR）」のコントロールタイヤに採用されたと発表した。契約期間は2018年から2019年の2年間で、「アドバン A005（ドライ用）」「アドバン A006（ウェット用）」を供給する。サイズはともに250/660R18。
これまでの横浜ゴムがレース用タイヤをワンメイク供給していた世界ツーリングカー選手権（WTCC)は2017年シーズンで終了し、新たに「FIA世界ツーリングカーカップ（WTCR）」の新名称で、TCR規定のレースとして行われる。
TCRとは、4ドア、5ドアのCセグメントの量産FF車をベースにし、出力350ps/420Nmの2.0L以下の4気筒ターボエンジンを搭載する。各メーカーが製造するTCRカーの性能は、BoP（性能均一化）が採用される。FIA GT3と同様に自動車メーカーが開発・製造し、ユーザーチームが参戦する方式で、これまでのWTCCのようにワークス参戦はできない。現在、TCRカーは10メーカー以上から供給されており、従来のWTCCよりはるかに多彩なツーリングカーが参戦する。
横浜ゴムは2006年から2017年まで12年連続で「WTCC」をサポートしてきた実績が認められ、新シリーズのWTCRでもワンメイクサプライヤーに指定された。
コスト面での参加のしやすさや白熱した戦いでTCR規定のレースが世界各地で人気となっており、横浜ゴムは「WTCR」のほかに地域選手権の「TCR ヨーロッパ」、「TCR 中東」や各国選手権としてお開催されている「TCR UK」、「TCR ポルトガル」、「TCR ベネルクス」をサポートすることが決定している。
2018年の「WTCR」は4月7〜8日の第1戦、モロッコ（マラケシュ）で開幕し、世界で全9大会以上が予定されている。
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