2015年6月22日、横浜ゴムは乗用車用スタッドレスタイヤ「iceGUARD」の新商品、氷上性能と燃費性能を高めた「iceGUARD 5 PLUS(アイスガード ファイブ プラス)」を8月1日から順次発売すると発表した。発売サイズは全104サイズで、価格はオープンプライス。
新開発されたアイスガード ファイブ プラスは、従来品のアイスガード ファイブの氷に効く、長く効く、燃費に効くというコンセプトを継承しつつ、スタッドレスタイヤで特に要望の多い氷上性能と省燃費性能のさらなる向上を目指した。
ユーザー調査では、スタッドレスタイヤに対しては依然として氷上でのブレーキ性能を求める声が圧倒的で、その一方でイメージ的にスタッドレスは燃費が悪いと考えるユーザーが多く、同時に低燃費性能を求める声が根強いため、氷上性能と燃費性能を両立させたニュータイヤを開発することにしたのだ。
氷上性能では従来の新マイクロ吸水バルーン、ブラックポリマーⅡに加え、従来比で最大30倍の大きさにした「エボ吸水ホワイトゲル」を新たに採用している。これにより路面への密着性を高めるとともに、スリップの原因となる氷上の表面の水膜の吸水率を従来品に比べ20%向上している。
トレッドパターンは氷上、雪上路面に最適化された従来品の非対称パターンを継承。進化したスーパー吸水ゴムとの相乗効果により、氷上制動性能は従来品比で7%向上している。
開発にあたっては北海道の自社テストコースをはじめ、日本各地で走行テストを実施し、冬のさまざまな凍結路面で優れた制動性能を発揮するタイヤとなっている。
省燃費性能は、今回から新たに開発した低発熱ベースゴムをトレッド下層に新採用し、タイヤの剛性を保ちつつ、ゴムのエネルギーロスを低減させている。また、低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」の先進サイドプロファイル技術である「たわみ制御プロファイル」を継続して採用。これらにより、ころがり抵抗を従来品比7%低減し、スタッドレスタイヤでありながら、サマーラジアルの低燃費タイヤと同レベルの性能を実現している。