2013年5月29日、横浜ゴムは低燃費タイヤグレードの最高峰となる「BluEarth-1 EF20」を7月から発売することと、ハイパフォーマンス低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」をリニューアルし、ラベリング制度でウエット性能を「b」から「a」に進化させた新「BluEarth-A」も7月1日から発売すると発表した。
■BluEarth-1 EF20
乗用車低燃費タイヤブランド「BluEarth(ブルーアース)」のフラッグシップとなる「BluEarth-1 EF20(ブルーアース・ワン・イーエフ・ニーマル)」は7月から発売される。この新商品は国内タイヤラベリング制度で転がり抵抗性能「AAA」、ウェットグリップ性能「a」の最高グレードを獲得したタイヤだ。
「BluEarth-1 EF20」は、従来品の「BluEarth-1 AAA spec(ブルーアース・ワン・トリプルエースペック)」をさらに進化させ、「AAA」の低燃費性能はそのままでウェットグリップ性能を大幅に高めた。先進のコンパウンド配合技術「ナノブレンドゴム」を世界最高性能の大型放射光施設「SPring-8」で検証し、より精密により高性能にチューンアップすることで低燃費、ウェットグリップの両方の性能を高次元でバランス。また、接地面積を拡大した非対称トレッドパターンの採用により、高いウェットグリップと剛性を発揮できるようにしている。
もちろん従来タイヤ同様に独自のタイヤエアロダイナミクス技術を駆使し、燃費向上に貢献する「ディンプルサイドデザイン」や「フラットロゴデザイン」も採用。プロファイルも見直し、「多目的遺伝的アルゴリズム」(人工知能型の進化的な解を求める手法)を導入して専用の低燃費構造を開発した。
さらに、空気漏れを抑制する新素材インナーライナー「AIRTEX Advanced liner(エアテックスアドバンスド・ライナー)」やロードノイズを低減する「サイレントリング」などの技術は従来タイヤから継続採用している。「BluEarth-1 EF20」の発売サイズは195/65R15・91H の1サイズのみ。価格はオープンプライス。
■BluEarth-A
7月1日から発売されるハイパフォーマンス低燃費タイヤ「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」のリニューアル版は、国内のタイヤラベリング制度において、転がり抵抗性能は「A」を維持しながら、ウェットグリップ性能を従来の「b」から最高グレードの「a」に進化させたもの。
「BluEarth-A」は低燃費タイヤでありながら、ドライビングプレジャーを追求し、高い運動性能と快適性を実現した低燃費タイヤとして2012年2月に発売。今回リニューアルを行い、排水性と高剛性を両立した専用非対称トレッドパターンや、大型セダンの荷重にも耐える専用プロファイルを踏襲しつつ、横浜ゴムの先進コンパウンド配合技術「ナノブレンドゴム」を全面的に改良。この結果、優れた低燃費性能や耐摩耗性能を維持しながら、ウェットグリップ性能をはじめとする運動性能を大幅に向上している。また静粛性や快適性、乗心地、ロングライフ性など多くのユーザーが求めるトータル性能をハイレベルでバランスさせた。また今回のリニューアルに合わせてタイヤラベルのデザインも変更した。
なお、「BluEarth-A」は6月30日にアメリカ・コロラド州で開催される「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」に参戦する横浜ゴムのEVレーシングカーに装着される。
今回のリニューアルで「A/a」グレードとなるサイズは、幅広い車種に対応する195/65R15・91H 245/35R20・95W の全45サイズ。175/65R14・82H 235/30R20・88W の18サイズについては「A/b」グレードの現行商品を継続販売する。価格はオープンプライス。