2018年10月2日、ヴァレオはパリモーターショーに出展し、最新の自動運転技術、電動化、そしてデジタルモビリティ技術など革新的な技術をアピールした。
ヴァレオは今回、自動運転車として初となるパリ市内の公道でのデモンストレーション走行を行なう「Drive 4U」を一般道で世界初公開した。
このデモカーは、ヴァレオがすでに量産実績のある超音波センサー、カメラ、レーザースキャナー、レーダー、さらにはAI(人工知能)をフルに搭載したデジタルブレインを備えている。このテクノロジーにより各センサーが収集するあらゆる情報が処理統合され、都市部で遭遇する複雑な事象を学習することが可能だ。
「Drive 4U」は、対面通行の道路、交差点、交通信号、トンネル、さらには路面に車線がない道路など、都市部での広範かつ様々な交通事情への対応能力を備えており、もちろん自転車や歩行者への対応も万全となっている。
またパリモーターショーでは、ヴァレオはEVをこれまで以上に人々の手に届けることができる、低電圧の48Vモーターで走行する初の都市向けフルEVの試作車を披露した。この試作車は、今後求められる手頃な都市型自動車のあるべき姿を示すべく、都市での用途に適したサイズに設計されている。その最高速度は100km/hに達し、航続距離は150km、そしてCO2を全く排出しない。同時に48Vプラグインハイブリッドカーも世界初公開している。
クルマの利用形態が多様化し、デジタルツールが新たな移動のあり方を提供しつつある現在、ヴァレオはインテリジェントモビリティの進展を加速させる技術の開発にも取り組んでいる。それはパリ市内の大気の汚染状態をリアルタイムで示すマップで、Airparifのデータを活用し、ARIAと連携して進めているプロジェクトだ。
これはヴァレオのセンサーを搭載した20台余りの車両がパリ市内を走行し、リアルタイムで6種類の汚染物質のレベルを測定している。ヴァレオにとって、都市部の大気汚染レベルを知ることは、より斬新でクリーンなモビリティソリューションを生み出すうえで大変重要だと考えているのだ。
大気のクリーン度に関する情報を個別の場所ごとに正確に入手することで、例えば、汚染のピークを避けるようにカスタマイズされたルートを見つけたり、車室内で汚染を抑制するシステムを作動させたりできるようになるのだ。
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