2017年5月1日、東洋ゴムは6月1日からトーヨータイヤのフラッグシップとなる超高性能タイヤPROXES(プロクセス)シリーズの中でプレミアムスポーツタイヤと位置付けられるニュータイヤ「プロクセス Sport」(全35サイズ、価格はオープン)を発売する。
新製品の「プロクセス Sport」は、タイヤラベリング制度におけるウェットグリップ性能で最高グレードの「a」を実現したプレミアムスポーツタイヤだ。従来よりさらに進化させた材料設計基盤技術「Nano Balance Technology(ナノバランステクノロジー)」により実用化した新配合ゴムを採用し、転がり抵抗性能と高いレベルでのウェットグリップ性能という相反する性能の両立を実現。
またプレミアムスポーツタイヤとしての性能を実現するために、コンピューターシミュレ−ション技術を駆使してタイヤの挙動や構造に採用。タイヤの路面接地面積にかかる接地圧を解析し、その圧力を均一に分散することによって、従来のプロクセスT1 Sportと比べウェットブレーキ性能を7%向上している。また、ドライ操縦安定性やウェット操縦安定性能、乗り心地、摩耗ライフ、転がり抵抗なども向上させ、ハイレベルのスポーツタイヤとしている。
タイヤトレッドのベース部分は、低発熱性コンパウンド「ハイリジッドベースゴム」を採用し、操縦安定性を向上。トレッドの表面部はゴムを柔らかく保ち転がり抵抗を小さくする効果のある、シリカを増量した「ハイグリップキャップコンパウンド」を採用している。これによりタイヤが路面に密着する効果を高め、制動距離を短くすることでウェット性能と転がり抵抗性能を高次元で両立させた。
パターンデザインは非対称パターンを採用。インサイド側はドライ路面で最大限にトラクション性能を得るために「トラクションリブ」とし、ブレーキング性能を向上する目的で「リフレクトブロック」を新たに加えている。アウトサイド側は高剛性リブとしてグリップ性能を保持し、路面接地時のブロックの変形を抑制するダイナミックテーパーによりハンドリング性能を向上させている。
タイヤ構造では高張力スチールベルト+高剛性補強と、高剛性ビードフィラーやスーパーハイターンアップ構造&レーヨンプライ構造によってハンドリング性能を向上。高い剛性を実現したことで、プレミアムスポーツ・タイヤにふさわしいコーナリング性能、ステアリング応答性としている。