2018年2月22日、東洋ゴムは、乗用車用の低燃費タイヤの新しいスタンダードタイヤ「SD-7」を新たに開発し、4月1日から発売すると発表した。全21サイズで価格はオープン価格。
タイヤは走行中にタイヤ内部で発生するエネルギーロスを抑えることでタイヤの転がり抵抗を低減できるが、ウェット路面でのタイヤのグリップ力と両立させる必要がある。また、摩耗が早まるのを抑制する耐摩耗性能の向上も低燃費タイヤに求められる。
こうした課題をクリアして新開発された「SD-7」は、低燃費性能と耐摩耗性能を高い次元で両立し、タイヤラベリング制度における転がり 抵抗「A」、ウェットグリップ性能「c」を取得した新スタンダード低燃費タイヤだ。
トレッドパターンは、トレッド幅の広いワイドトレッドとし、操縦安定性を高めるとともに、外側からの力による変形に強い、高剛性リブパターンにより優れた摩耗ライフと転がり抵抗の低減を両立。
タイヤ構造は、剛性を高め、操縦安定性を向上させる「高硬度プライトッピング」と軽量化に伴うタイヤの剛性低下を防ぐ「高硬度ビードフィラー」を採用し、操縦安定性を高めている。
タイヤ走行時におけるエネルギーロスを低減するために、ナノレベルでゴム材料開発を制御する独自の材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を用いたゴム配合を採用し、転がり抵抗は従来品(TEO plus)に比べて17%低減。
またコンパウンドは、転がり抵抗を低減させながら、耐摩耗性能を向上させるアクティブポリマーを採用し、摩耗ライフは従来品(TEO plus)に比べ12%向上させている。