トムトム 三菱電機と協業し自動運転に必要な高精度データの提供を発表

地図情報テクノロジーの専門企業であるトムトム(オランダ)と三菱電機は2024年1月23日、自動運転における新たなソリューションを開発し、技術革新の推進に向けて協業することを発表した。

今回の協業により、トムトムのHD Map(高精度地図)は、三菱電機の高精度ロケーター(High-Definition Locator)ハードウェアに搭載され、自動運転に必要な高精度データを提供する。

三菱電機の高精度ロケータは、みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)を利用したGPSベースの高精度車両測位システムで、常に高い精度を実現している。トムトムのHD Mapが提供する高精度マッピング技術と組み合わせることで、先進運転支援システム(ADAS)の自動運転アプリケーションにとって重要な、車両の位置と道路データに関する正確な情報を生成することができるのだ。

トムトムは、GPSからのプローブデータ、前方カメラや車両センサーからのデータを含むHD Mapのマルチソーシング戦略を活用し、自動運転システムが前方の道路を予測することが可能になっている。

自動運転レベル1からレベル2+の高度運転支援システム用として、すでに何百万台もの車両に採用されているトムトムのHD Mapは常に更新されており、道路の詳細な情報を提供することで、自動運転車は車線の中心線、交通標識、その他のオブジェクトを含むすべての道路上の要素の位置をピンポイントで特定し、周囲の状況を把握することができる。

三菱電機オートモーティブ・アメリカ 先進技術責任者 ミヒャエル・ホラニ氏
「正確で信頼性の高い地図データのリーディング・プロバイダーとして広く認知されているトムトムと協業できることを大変うれしく思います。この協業を通じて、自動運転のイノベーションを加速し、業界をリードする最新の地図を活用して、自動運転車の安全性を向上させることに貢献します」

トムトム社 プロダクトマネジメント部門 ポール・へセン副社長
「ドライバーのクルマへの依存度が高まる中、デジタル地図の役割と範囲は、ターンバイターン(既存の逐次案内型)ナビゲーションを超え、自動運転車専用に構築されなければなりません。トムトムのHD Mapはまさにこの目的のために設計されています。トムトムの非常に詳細で正確な地図は、車両が経路を計画し、車線変更、出口を出る、高速道路への合流など、必要なすべての調整を行ないながら、どのような経路でも安全に走行することを支援します。レベル2+からレベル5の自動運転に向けたさらなる発展を可能にします」

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