トムトム レベル3の自動運転に不可欠な管理データシステムを発表

日本に続き、ドイツ、アメリカでも2021年から高速道路での渋滞時に、レベル3の自動運転が認可されるようになりました。このタイミングに合わせ、2020年9月2日、ロケーションテクノロジーの専門企業であるオランダの「トムトム」は、高精細な地図情報やナビゲーションソフト、リアルタイム交通情報など、自動運転のコントロールデータ「ロードチェック」を発表しました。

赤色区間が自動運転が禁止エリア、ブルーの区間は自動運転可能

トムトムの自動運転向けの革新的な製品であるロードチェックは、ドライバーが自動運転機能の実行に適した安全な場所を自動車メーカーが判断できるようにするための製品です。

レベル3の自動運転では、クルマはシステムによって走行し、その時ドライバーはメールチェックやビデオを鑑賞したりするなど、ハンドルから手を放し、運転操作以外の行動をすることが許されます。しかし、自動運転システムによる走行が困難状態ではただちにドライバーが運転を引き継いで行なう必要があります。

自動運転が難しいケースとは、交通量の多い市街地、悪天候時やトンネル内の走行、あるいは道路工事など、変化し続ける環境に遭遇した場合です。そのため自動運転システムは稼動できるシーンや場所を絞り込むことが重要になり、ロードチェックはその役割を果たします。

自動車メーカーはロードチェックを活用することで、トムトムの高精度地図を使用して、車両の自動運転機能の運行設計領域(ODD:operational design domain)を決定することができ、これにより自動運転機能を安全に使用できる場所を管理することが可能になるのです。

つまり自動車メーカーは、自動運転車両がいつ、どこで、どのような条件でシステムを作動させることができるかを、運転設計領域(ODD)を通じて管理することになります。もちろんODDの管理は、地域や国によって異なる道路規制や安全規制に準拠するためにも役立ちます。

同一交通環境下でも車両ごとに自動運転が稼動できるケースで、自動運転を禁止する車両が設定可能

またODDにより、同一道路での交通環境であっても、車両の種類、例えば大型車両と乗用車の違いによって自動運転を可能とする、あるいは自動運転を作動させないといった選別も可能にしています。

自動車メーカーは、ロードチェックを利用することで、WEB上で迅速に変更を行なうことができ、その後、オンラインサービスにより更新を処理し、データを直接車両に、または自動車メーカーに配信することができます。

ロードチェックの実行フロー

トムトムの自動運転部門責任者ウィレム・ストライボッシュは、
「自動車メーカーが自動運転機能を作動させる場所を管理できるようにすることで、これまでトムトムのパートナー企業や顧客からの見解を生かし、重要な課題に対応することができます。業界初の技術であるトムトム・ロードチェックは、安全な自動運転をより早く現実することができるでしょう。この製品により、トムトムは自動車メーカーに安全な自動運転のための完全なマッピングサービスを提供する業界初の企業となりました」と語っています。

現在トムトムの自動運転用の製品としては、高精度3次元マップ、高度運転支援システム用マップ、リアルタイム交通状況マップ、車両とクラウドを接続したリアルタイムマップなどもラインアップしていますが、今回新たにロードチェックが加わったことになります。

なお今回発表されたトムトム・ロードチェックは2021年にアメリカ市場での採用を皮切りに、世界の大手自動車メーカーの自動運転市販モデルに展開される予定になっています。

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