グローバル・サプライヤーのシェフラーは2019年9月10日、「Making Mobility Sustainable and Autonomous(持続可能な自動運転モビリティの実現)」をテーマに出展し、イノベーションによる持続可能なモビリティのビジョンをアピールした。
出展概要
シェフラーは、IAAの展示スペースでモビリティ産業全体のエネルギーチェーンに対する総合的な見解を示し、革新的なシステム・ソリューションを紹介した。
展示のトピックスのひとつは、初披露されるシェフラーの電動モーターだ。このモーターは、マイルドハイブリッドからフルハイブリッド、プラグインハイブリッド、さらには電気自動車向けまでカバーできる高性能電動モーターだ。これらのモーターは、48〜800Vの電圧クラス、15〜300kWの出力を想定し、開発の最終開発段階にあり、まもなく大量生産を開始するという。
ハイブリッド化に関して、シェフラーは、電動モーターとトランスミッションを完全に一体化し、ひとつの機能ユニットを形成する技術として、ハイブリッドトランスミッション(DHT)の開発に専念している。
他にも、90度の操舵角を実現したシェフラー・インテリジェント・コーナーモジュール、自動運転車を実現する鍵となる技術としてドライブバイワイヤー、都市空間向けの新しいモビリティコンセプトとしてシェフラー・ムーバーが展示された。
シェフラー・ムーバーはドライブバイワイヤーを備え、シャシーは、すべてのドライブとサスペンション部品がひとつの省スペースユニットに統合。4つのホイールハブはシェフラー・インテリジェント・コーナーモジュールで構成されている。
この設計により、幅広いアプリケーションに合わせてフレキシブルに製造することができる。またこのコンセプトカーは最近、ドイツ連邦交通・デジタルインフラ省から、ドイツモビリティ賞を受賞している。