パイオニア 自動運転レベル3に向けて「ドライバーモニタリングシステム」を開発

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2016年12月15日、パイオニアは自動運転、高度運転支援システムに不可欠なキーテクノロジーとして、ドライバーの眠気を心拍の変化から検知し、その覚醒レベルを振動で改善する「ドライバーモニタリングシステム」を開発していることを発表した。

ドライバーの漫然運転に起因する自動車事故の中でも居眠りなどに起因する事故は危険を回避することなく衝突するため、死亡、重症率が高い。そのような事故を減らすために、ドライバーの状態変化を検知して改善する機能やシステムが求められる。

さらに、将来の自動運転と手動運転が併存するレベル3の自動運転レベルでは、自動運転ができず手動運転へ切り替えを促す場面で、ドライバーが運転可能な状態か否かを事前に判断する必要があるため、ドライバーの状態検知機能やシステムが必要なのだ。

そして、ドライバーが特別な装備や操作を行なう必要がないように、シートやハンドルに内蔵する車載用心拍センサーと、振動などが多い車載環境でのセンサー精度まで考慮した、眠気予兆判定アルゴリズムの開発がこのモニタリングシステムのキーテクノロジーとなっている。

現在、パイオニアが開発している「ドライバーモニタリングシステム」は、心拍計測と独自の解析アルゴリズムを用いた「眠気予兆検知技術」と、振動による効果的な「覚醒レベル改善技術」を連携させることで、ドライバーの覚醒レベルの低下を未然に防止することができるシステムとなっている。

また眠気を検知した段階で覚醒レベルを高めるために、眠気の浅い段階から振動による刺激を適切に発生させることでドライバーを良好な覚醒状態に改善・維持する技術もこのモニタリングシステム向けに開発されている。自社開発の「振動ユニット」は、装置を車両のシートに装着して評価している段階だという。

今後はシミュレーターや実走行によるサンプルデータの収集と分析を積み重ねていくことで、システムの眠気検知精度および覚醒レベル改善効果の向上を図り、2020 年以降の市場導入を目指すという。

なお、このシステムは2017年1月に米国・ラスベガスで開催される「CES 2017」、千葉県・幕張で開催される「東京オートサロン 2017」に、デモ機を参考出品する。

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