パイオニアは、2017年4月から既販車向けの先進運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」を、主に企業向けに提供しているが、このシステムに対応した眠気検知の通信型2カメラドライブレコーダーを2019年3月28日に発表した。
パイオニアの既販車用の運転支援システム、インテリジェントパイロットは、デジタル地図などを活用した「事故リスク予測プラットフォーム」と常時通信型IoTデバイスを連携させ、運転時の事故発生を未然に防ぐなど、安全運転支援を行なう。
そして今回、ドライバーの疲労や居眠りに起因する自動車事故を防ぐため、眠気や脇見の検知が可能なドライバーモニタリング機能を搭載した通信型2カメラドライブレコーダー「TMX-DM03」を、4月からラインアップに追加する。これにより、ドライバーの状態をリアルタイムに把握し、さらなる安全運転支援が可能となる。
通信型2カメラドライブレコーダーは、複数のGPS、3軸加速度センサーを搭載。カメラは200万画素のCMOSセンサーを前方&車室内カメラに装備。映像はマイクロSDカードに記録する。
このドライブレコーダーの特長は、AIを活用したアルゴリズムにより、まぶたの開閉時間だけでなく、まばたきの回数や顔の傾きなどを検知し、リアルタイムに眠気を判断。また顔の傾き角度・時間を検知し、リアルタイムに脇見も判断して警告する。
なお、車室内用のモニターカメラにはイスラエルのジャンゴ・コネクティビティ社のドライバーモニタリング・ソフトウェアを搭載している。
前方カメラは、同一走行車線の前方車両との距離が接近したことを検知すると注意喚起の警報を行ない、レーンに偏った走行を検知した場合も注意喚起を行なうなど、ドライバーの危険運転を検知する安全運転支援機能を搭載している。
さらにデジタル地図データやプローブデータ、事故発生地点、天気などの各種データと、ドライバーの運転傾向などから事故のリスクをリアルタイムに予測し、事故リスクが高い場合は注意喚起・警告する機能を持つ。またデジタル地図データとGPSの位置情報を用いて、ドライバーごとの潜在的なリスクを診断するスコアリング機能も備えている。