2014年9月30日、パイオニアは加速するコネクテッドカーに向けて次世代車載機器とクラウドサービスの開発・提案を行なっているが、このほど車載機器として国内で初となるLTE通信モジュールを搭載し、クラウドサービスを活用する「ミラー型テレマティクス端末」を開発。2014年度中に発売すると発表した。
このバックミラー端末型は、高速・大容量のLTE回線を使って常時ネットワークに接続しているので、「音声対話型ドライブエージェントサービス」を使って、ドライバーが必要とするさまざまなリアルタイム情報(施設、渋滞、天気、ニュース等)を入手したり、ナビ機能を操作することができる。
ディスプレイは5インチサイズで、静電タッチパネル式。また別売のバックカメラを接続してバックモニターとして使用することもできる。ハーフミラータイプのため、情報を表示しない時には通常のバックミラーとして使用できる。
さらにこの端末にはWi-Fiアクセスポイント機能を搭載。タブレットやゲーム機などのWi-Fi対応端末を車内でも使用できるようになっている。内蔵センサーはGNSS(全地球型測位システム)、ジャイロ/加速度センサーを搭載し、精度の高い自車位置や周辺の情報を取得できるほか、内蔵センサーで危険運転を検知し画像と音声で知らせる安心運転支援サービス、衝撃検知時に前後の前方画像を録画するドライブレコーダー機能も搭載している。
また、広角車載フロントカメラを内蔵しており、ドライブレコーダーとして使用でき、独自の画像センシング技術によるレーン移動検知/前方車両発進検知や、内蔵センサーによる危険運転検知などの安心運転支援サービスもできるようになっている。
さらに用途に合わせた専用アプリケーションをインストールすることで、GNSS(全地球型測位システム)や内蔵センサー、通信機能を使った車両の運行管理やドライバーへのメッセージ送信など、幅広い業務用途での活用も可能となっている。
なお、この製品は2014年度中の発売を予定し、価格や詳細仕様は発売開始時に発表されることになっている。