2013年11月14日、NTTドコモとパイオニアが、スマートフォンに話しかけるだけで、クラウド上で生成された渋滞情報や周辺情報など、ドライブに便利な情報を教えてくれる新たなカーライフ支援サービス「ドコモ ドライブネットインフォ」を共同で開発したと発表した。このサービスはパイオニアの自動車向けクラウド基盤「モバイルテレマティクスセンター」を活用したドコモのITSサービスの一つで、12月月中旬よりドコモのサービスとして提供が開始される。
ドコモのスマートライフ・コンセプト
新登場する「ドコモ ドライブネットインフォ」は、パイオニアが新たに開発した次世代自動車向けクラウド基盤 「モバイルテレマティクスセンター」を活用し、リアルタイムに発生している渋滞情報や、運転中に便利な情報をスマートフォンに対し提供するドコモのITSクラウドサービスだ。モバイルテレマティクスセンターはスマートフォン、車載機器を含むドライバー向けサービスや、自動車関連ビジネスを行っているさまざまな企業のサービスを支える基盤として、「つながるクルマ」時代に向けて開発した「地図エンジン」や「クラウドナビエンジン」、各種ビッグデータを解析処理する「運転状況把握エンジン」を搭載してるという。もちろんこの「モバイルテレマティクスセンター」には、パイオニア製の車載ナビからの交通状況に関するプローブ情報も蓄積されている。
「ドコモ ドライブネットインフォ」は、この「モバイルテレマティクスセンター」とドコモの「しゃべってコンシェル」技術を応用した音声意図解釈技術や音声合成技術を組み合わせ、渋滞情報や周辺情報の提供、電話の発信や音楽の再生、SMS(ショートメッセージサービス)の送受信、最新ニュースの確認などをスマートフォンに話しかけるだけで利用できる。
■ドコモ ドライブネットインフォのサービス
(1) 対話による電話発信
スマートフォンの電話帳に登録されている宛先へ、音声操作で電話発信ができる。
(2)渋滞情報の通知
現在地周辺に発生している渋滞情報、または進行中の道路上に発生している渋滞情報をスマートフォン画面上に通知。先行する車両からSMSで渋滞情報を取得することなども可能だ。
(3)その他の音声によるコンテンツ提供
最新ニュース、音楽、スケジュール、天気予報などの情報を音声で提供。
(4)利用方法
「Google Play」、「dメニュー」からアプリをダウンロード。
(5)料金
無料。ただしサービス利用時にはパケット通信料が、また本サービスから通話やSMS送信を利用した場合は音声通話料、SMS送信料がかかる。
(6)対応機種
2013年度以降のアンドロイド機種
なお、これまで「ドコモ ドライブネット」として提供してきたカーナビゲーションサービスの名称は、2013年11月14日から「ドコモ ドライブネットナビ」へ変更し、今後は、「ドコモ ドライブネットナビ」(有料)と「ドコモ ドライブネットインフォ」(無料)の2つのサービスが提供される。また「ドコモ ドライブネットナビ」は、2013年12月1日からiPhoneでも利用できるようになる。
■「スマートフォンホルダー01」、「カーナビ用センサーユニット01」を発売
「スマートフォンホルダー01」は、自動車内で「ドコモ ドライブネットナビ」、「ドコモ ドライブネットインフォ」をより快適に使用できることを想定して開発された車載ホルダーだ。付属するハンドル取付リモコンで、簡単に対応アプリの音声操作が可能。また、「ドコモ ドライブネットインフォ」をNFC通信搭載機種で使用する場合、スマートフォンを設置するだけでアプリケーションの自動起動機能が利用できる。
また、スマートフォンで、特に「ドコモ ドライブネットナビ」を利用する場合に高性能なGPSレシーバー、ジャイロセンサー、加速度センサーを搭載した「カーナビ用センサーユニット01」を別売で発売する。