【パイオニア】手を振るだけで操作できるエアージェスチャー機能搭載の新「楽ナビ」シリーズ登場

2DINタイプの「AVIC-MRZ009」

パイオニアは2012年10月2日、幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2012」の会場で「楽ナビ」シリーズの新製品9機種を発表した。最大の特徴は手を近づける・振る動作で、よく使う機能を操作できる“エアージェスチャー”機能を6機種に搭載したことだ。発売は10月中旬から11月にかけて。

発表会では上席常務執行役員を務める黒崎正謙カーエレクトロニクス事業統括部長から、1998年の「楽ナビ」導入以来、今年5月に累計300万台を突破したことが報告された。これはPNDを除くと、国内では5台に1台の割合で「楽ナビ」が装着されていることになる。さらにまた従来の4ブランド体制をこの冬から2ブランド(「楽ナビ」と「サイバーナビ」)に集約することも明らかにされた。そのためにポータブルモデルも、新しい「楽ナビ」にラインアップされることになった。

エアージェスチャーとは画面に手をかざして動かすことで操作できる新機能

 

新採用されたエアージェスチャー機能は、画面下部中央に設けられたセンサー部が約15cm離れた手の操作を検知。手を近づけると、よく使うメニューを表示してくれる。そして好みに合わせて設定することで、画面の切り替えや地図のスケール変更などが、左右に手を振るだけでできてしまう。

たとえばナビとAV画面の切り替え、ロゴマーク表示のオンまたはオフ、音楽のトラックアップ/ダウンなど、自分がよく使う機能を直感的に操作することが可能だ。

ナビとしての能力も進化している。2DINタイプの2機種では、地図の表示モードが従来の「ノーマルビュー」「スカイビュー」「ハイウェイモード」に加えて、「ドライバーズビュー」「ツインビュー」「AVサイドビュー」の3パターンを新たに追加。表示モードも『通常表示/文字拡大/道路重視』の中から選択できるようになった。同じく2DINタイプのモデルでは同社のメモリーナビとしては初めて、全道路約70万kmを対象とした“スマートループ渋滞情報”にも対応させている。

ポータブルタイプの「AVIC-MRP009」は地デジ対応モデル

新たに楽ナビに加わったポータブルタイプは、画面サイズと地デジ対応の違いで4モデルを用意。地デジ対応の「AVIC-MRP009」と「AVIC-MRP008」はポータブルナビとしては初めて、4チューナー×4アンテナの地上デジタルTVチューナーを搭載している。また新開発の車速補完型3Dハイブリッドセンサー(3軸ジャイロセンサー+3軸加速度センサー)を全4モデルに搭載。これで速度や傾斜、旋回などの細かな挙動を感知することで、きわめて高い自車位置精度を実現しているという。

価格はすべてオープンプライス。なおエアージェスチャー搭載の6機種について予想される実勢価格は次の通り。

まず2DINタイプの「AVIC-MRZ009」が12.5万円で、「AVIC-MRZ007」が11.5万円。ポータブルタイプは地デジ対応の「AVIC-MRP009」が8.0万円で、「AVIC-MRP008」が7.5万円。同じくポータブルでワンセグモデルの「AVIC-MRP007」が6.0万円、「AVIC-MRP006」が5.5万円と予想される。

パイオニア公式サイト

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