2014年9月9日、パナソニック・オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、高速道路だけでなく一般道でも交通情報が受信でき、カーナビルート案内中に自動で渋滞回避ルート探索できる光VICSビーコンサービスに対応したDSRC・ETC車載器 「CY-DSR140D」を2014年11月中旬に発売すると発表した。
DSRC車載器はETC機能に加え、高速道路上で交通情報が受信できるITSスポットサービスに対応。全国の高速道路全線に約1600ヶ所設置されたITSスポットと双方向通信を行い、最大1000kmの広域な高速道路の交通情報や安全運転支援情報をリアルタイムに受信し、音声やナビ画面によって安全運転をサポートする。
一方で一般道の渋滞情報、所要時間、交通障害情報など様々な交通情報は別方式の光VICSビーコンサービスで受信できるが、これまでは専用のVICSビーコンユニットが必要だった。今回の新製品は業界初の「ITSスポット/光VICS統合アンテナ」を開発し、車載器とアンテナ1本のみのコンパクトな設置を可能としている。
新製品の主な特徴は、高速道路に加え一般道の交通情報を取得し、渋滞回避ルート探索ができ、カーナビと接続することで高速道路、一般道でカーナビによるルート案内中に渋滞、事故等の情報を取得すると、自動で渋滞回避ルートを探索し、案内する。
さらに業界初の「ITSスポット/光VICS統合アンテナ」により、従来2種類別々に取付ける必要があったアンテナを1本に統合化。また2016年度から導入予定のITSスポット通信を利用し交通量分散を目的とした経路別の料金制度に対応する。