【パナソニック】スマートフォンと車載オーディオが連携可能に

MirrorLink(ミラーリンク)対応ディスプレイ・オーディオの画像

パナソニックは2011年11月28日、ヨーロッパ市場向けのトヨタiQに自動車メーカー向け純正品では世界初の「MirrorLink(ミラーリンク)対応ディスプレイ・オーディオ」の納入を開始したと発表した。「Toyota Touch Life(トヨタ・タッチ・ライフ)」という商品名で、販売店オプションとしての取り扱いになる。

この「ミラーリンク」とはスマートフォンと車載機器を接続するシステムのことで、スマートフォンの利便性と安全運転を考慮した地図表示やナビゲーション機能、音楽プレーヤーの操作を可能にしようというもの。世界の自動車市場シェアの約60%と、同じくスマートフォン市場シェアの約60%を占める30数社の企業などから構成されているCar Connectivity Consortiumという組織が開発に取り組んでいるものだ。

今回納入されたパナソニックの製品は、おなじみの2DINサイズにAM/FMラジオ機能やワイドVGAの7V型カラーTFTディスプレイを搭載。ミラーリンク対応スマートフォンやiPhoneアプリを車載器側ディスプレイに表示し、車載器側のタッチパネルでスマートフォンアプリの遠隔操作が可能なディスプレイ・オーディオとなる。

MirrorLink(ミラーリンク)対応ディスプレイ・オーディオの画像
ミラーリンクには「Symbian Belle OS」を搭載したノキア製スマートフォンが対応。アプリをダウンロードすることでトヨタ・タッチ・ライフ車載器への接続とシームレスな表示操作が可能となり、電話やナビゲーション、音楽プレーヤーなどの機能を容易に使うことができる。この簡単な操作をGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェイス)と呼び、運転中でも最も本質的で運転の妨げにならない機能だけを使用可能としている。

ちなみに独自のプロトコルインターフェイスを持つiPhoneでも、同様に利用することが可能だという。今後も自動車とスマートフォンと連携したさまざまな技術が誕生し、進化していくことは確実だが、まずはパナソニックがヨーロッパ市場でその先陣を切ったことになる。

 

パナソニック公式ウェブ

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