グローバル・サプライヤーのフォルヴィア・グループ傘下のヘラーは2024年3月18日、1月に開催されたCES2024で新世代の77GHzレーダーセンサーを発表し、ミリ波レーダー分野にでリーディングカンパニーのポジションをさらに拡大した。
ヘラーは、クルマの4隅に配置するコーナーレーダーのマーケットリーダーから、サイド、フロント、リヤレーダーの全方位レーダーサプライヤーへと発展しており、最新の第7世代レーダーシリーズの性能をさらに向上させると同時に小型化に成功している。
このレーダーは、革新的な導波管アンテナと最新のシングルチップ技術を搭載しており、全方位にわたって検知距離を拡大し、より高い精度を実現している。これにより、都市部での高度運転支援システム、自動運転システム、例えば自動車線変更やさらに自動Uターンのような自動運転機能をサポートすることができると想定されている。
自動運転レベル3以上を市場に投入するためには、柔軟性と効率性も重要だ。ヘラーのレーダー製品群はスケーラブルで、あらゆるADASプラットフォーム用に設定可能である。
これらの製品はフォルヴィア・ヘラーの自動運転/高度運転視線システムのプラットフォームに統合できるだけでなく、ADASプラットフォームのサプライヤーとのパートナーシップに基づいてフォルヴィア・ヘラーのシステム・ノウハウも提供される。このため、システム全体を希望する自動車メーカーも、レーダーのみを購入し、独自システムへの統合を希望する自動車メーカーにも対応することができる。
ちなみにフォルヴィア・ヘラーの77GHzレーダーセンサーは2020年春に初めて量産を開始し、アジアのトラック・バスメーカーに供給したのを皮切りに、その後は国際的な自動車メーカー向けに量産を開始し追加注文を受けている。
