中国最大手の配車サービス企業「滴滴出行」と、ソフトバンクとの合弁会社「DiDiモビリティジャパン」は日本のタクシー配車サービス企業で、2019年9月25日、地図データサプライヤーのゼンリン、ゼンリンデータコムと業務提携をしたと発表した。その業務提携の第1弾がタクシー用の専用マップだ。
提携概要
その最初の取り組み第1弾として、ナビゲーションアプリの共同開発を行ない、2019年9月25日(水)より、DiDiモビリティ ジャパンが提供するタクシー配車プラットフォームのドライバー用アプリ「DiDiドライバー」内で、ゼンリン データコムのナビゲーションアプリ「Z-NAV(ゼットナブ)」の利用が可能になった。
これにより、「DiDi」搭載のタクシーは、より精度が高く、タクシーのために最適化したゼンリン製地図を活用した高機能ナビゲーションが実現している。
このタクシー用ナビ・マップの特長は、乗客の位置に応じて、乗客が乗車しやすいよう、可能な限り道路の左側に到着するルート案内することや、事故につながりやすい細い道路の通り抜けを抑制し、幹線道路など走行しやすい道路を優先したルートを案内することなどがある。
さらに速度制限や一時停止などの交通規制情報、方面看板や3D交差点画像、高速道路の出入り口画像、VICS渋滞情報の表示・ETA(目的地到着予測時間)の精度の高さなど、タクシー運行に欠かせない情報を持ち込んでいることが挙げられる。
DiDiモビリティジャパンとゼンリングループは日本市場における戦略パートナーとして、今後はMaaS事業領域のデータコンテンツの利用、活用を進め、両社のノウハウを生かしたAIとビッグデータ、そして位置情報を組合せたソリューションやダイナミック情報の共同開発など、様々な検討を進めていくとしている。
キャンペーン
なおDiDiモビリティジャパンはユーザーが使用するiOS/Android用タクシー配車アプリの提供開始1周年を記念して、QRコード決済アプリのPayPayと連携し、PayPayで支払いをすればタクシー代を半額に割引するキャンペーンも実施する。このキャンペーンは1日、1回、割引上限は2000円で、キャンペーンの実施期間は9月27日から10月31日まで。