NTNは同社が2018年9月25日、開発したトランスミッション用の「超低フリクションシール付ボールベアリング」がモノづくり日本会議/日刊工業新聞社主催の2018年“超”モノづくり部品大賞のモビリティ関連部品賞を受賞したと発表した。
「超低フリクションシール付ボールベアリング」は、独自形状の超低フリクションシールを採用し、従来品(接触タイプシール品)より回転トルクを80%低減したトランスミッション用ボールベアリングだ。従来品はシール部の接触により、回転時に発生する引き摺りトルクの発生が課題だったが、この開発製品はシールリップのすべり接触部に円弧状(半円筒状)の微小突起を等間隔に設けたシールを採用することで軸受内に有害な硬質異物の侵入を防ぐとともに、非接触タイプシールに匹敵する低トルク効果を実現。シール周速の向上も実現し、電気自動車やハイブリッドなど高速回転性能が必要とされる用途に用いられる。
今回の受賞は、極めて簡潔な方法で形成される独自形状のシールを開発することで、シール付軸受でありながら、開放形軸受と同等レベルまで回転トルクを低減したこと。また従来品のシールと同様の成型方法で量産性に優れ、今後市場での採用拡大が期待されることが評価された。
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