2018年5月15日、NTNは「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」に『なめらかな社会の実現』をテーマに出展し、電動モーター・アクチュエーターシリーズやモーター・ジェネレータ機能付ハブベアリング「eHUB」などの電動化対応商品を展示すると発表した。
またこの他に、低フリクション・ハブベアリングⅡや自動車用円すいころ軸受など、低燃費化・高効率化に向けた商品も展示する。主な展示品は次のようなものだ。
電動モーター&アクチュエーターは、コア技術である軸受やボールねじの製品技術とモーターの設計技術、車両制御のための電子制御技術とを組み合わせ、「電動モーター・アクチュエーター」としてシリーズ開発。構成部品や諸元を共用化し、形式やサイズにバリエーションを持たせたラインアップにより個別設計が不要となっている。
モーター・ジェネレータ機能付ハブベアリング「eHUB」は、ハブベアリングにモーター・ジェネレータを組み合わせたモジュール商品で、前輪駆動車の場合は後輪(非駆動輪)に搭載し、エンジン負荷の軽減や減速回生をサポートする。今回開発した改良版では、内部構造の最適化により、大幅な小型化と許容回転速度の向上を実現している。
低フリクションハブベアリングⅡは、さらなる低フリクション化のため、シールの先端リップが接触する枚数を削減。接触枚数を減らすことで生じる耐泥水性の低下に対しては、シール部のラビリンス構造(すきま)とシール形状の工夫により、高い耐泥水性を確保。また、グリースもトルク低減に寄与する仕様を適用した。これらの工夫により、耐泥水性を損なうことなく回転フリクションを従来品比で50%低減、車両燃費も約0.42%改善することが可能だという。
プロペラシャフト用小型しゅう動式等速ジョイントは、従来品をプロペラシャフト専用として再設計し、更なる外輪の小径化や内輪の薄肉化などを追求。その結果、従来品に対して同等性能を確保しながら17%の軽量化、6%の外径コンパクト化を達成し、世界最高水準の小型・軽量化を実現している。
また「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」の開催に合わせ、特設サイトを開設し、出展内容を詳解する。
「人とくるまのテクノロジー展2018横浜」NTN特設サイト:http://www.ntn.co.jp/hitokuru2018yokohama/
【人とくるまのテクノロジー展2018横浜 開催概要】
・開催日時:5月23日(水)〜25日(金)
※5月23日(水)、24日(木):10:00 〜 18:00
5月25日(金):10:00 〜 17:00
※入場無料
・開催場所:パシフィコ横浜・展示ホール
・公式サイト:https://expo.jsae.or.jp/