ミシュラン タイヤリサイクルプラントをスウェーデンに建設。タイヤのリサイクルを促進

ミシュラン本社は2024年2月23日、スカンジナビア・エンバイロ・システムズ(Scandinavian Enviro Systems)とアンティン・インフラストラクチャー・パートナーズ(Antin Infrastructure Partners )の合弁会社が、初のタイヤリサイクルプラント建設に向け、共同投資計画を最終決定したと発表した。

スウェーデンのウッデバラ市を拠点とする第1工場は、建設に必要となる環境や建築に関連する全ての許可・認可をすでに取得。建設はすでに着手されており、新工場は2025年中に稼働する予定だ。

この工場は、年間約3万5000トンの使用済みタイヤの処理を目標に掲げており、その初期段階において地元コミュニティに最大40名分の環境関連の雇用を創出する予定だ。

プラントの建設資金の調達に加えて、合弁企業は、使用済みタイヤ、回収カーボンブラック、熱分解油の供給に関する複数年契約も締結している。

ミシュランは使用済みタイヤのリサイクル・エコシステムの開発を積極的に支援し続け、同合弁会社の発展に寄与することになる。その一環として、カーボンブラックと熱分解油に関する複数年の供給契約を締結している。 この新たな合弁会社は2030年までに年間最大100万トンの使用済みタイヤのリサイクル処理を目標に掲げ、ヨーロッパ各地に工場を建設する計画を進めている。ウッデバラ工場稼働後、他のヨーロッパ諸国に追加工場を建設し、培った技術の迅速な展開を図るとしている。

アンティンとエンバイロはすでにこれらの追加工場の建設に向けた資金調達計画に合意。製品寿命を終えた使用済みタイヤの量は増加し続け、現在その量はヨーロッパだけで年間350万トンに達している。この共同事業により、ヨーロッパ全域で使用済みタイヤのリサイクルを促進し、持続可能な原材料を生産することを目的としている。

生産される原料の中で最も重要なものは、回収されたカーボンブラックと熱分解油であり、これらはタイヤ製造や石油化学産業で再利用が期待されている。この共同事業のリサイクル材料を使用することで、従来のカーボンブラックに比べて炭素排出量を90%以上削減することができるとされている。

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COTY
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