2014年4月3日、日本ミシュランは、ウルトラハイパフォーマンス・スポーツカー向けの、サーキットでのスポーツドライビングを楽しめるサーキットタイヤ「Pilot Sport Cup 2(パイロット スポーツ カップ2)」を5月1日から順次発売すると発表した。発売サイズは19インチ~21インチの計11サイズ。価格はオープンプライス。
今回発売される「Pilot Sport Cup 2」は世界的に増加傾向にあるウルトラハイパフォーマンスカーをターゲット車種とし、サーキット走行でのタイムアップを主眼に置きながらも、一般公道の走行に必要な性能も犠牲にしないタイヤ作りを目指して開発。 ミシュランはその目標を達成するために、耐久レースで培った最新の技術を投入するだけでなく、世界のウルトラハイパフォーマンスカーメーカーと開発初期の段階から共同開発を行なうことで、様々なメーカーの思想や基準に応えることのできる高いトータルパフォーマンスを持った製品として実現している。
「Pilot Sport Cup 2」の特徴は、耐久レースから得られた3つのテクノロジーを採用していること。まず最初はバイ・コンパウンドだ。トレッドのアウトサイドとインサイドで異なるコンパウンドを採用しているのが特徴。アウトサイドはハイグリップのために設計された柔軟なエラストマー(コンパウンド)によりタイトコーナーで優れたドライグリップを実現。インサイドはより剛性感のあるエラストマーにより正確な操縦性とドライビングコントロールを実現している。
2番目の特徴はミシュラン独自の「トラック・ロンジェビティ・テクノロジー 2.0」と呼ばれる補強材の採用だ。アウトサイドショルダー部に摩耗を抑制する補強材を採用し、サーキットでの耐久性・長寿命を実現している。
3番目は「アクア ディープ グルーブ」を採用し、耐ハイドロプレーン性能を高めていることだ。従来のPilot Sport Cup に比べ+23%の深溝(溝深さ5.4mm)を採用し、耐ハイドロプレーニング性能を高めている。