ミシュランは2011年から世界ラリー選手権(WRC)にタイヤサプライヤーとして復活すると発表した。
↑2005年セバスチャン・ローブはシトロエン・クサラでワールドチャンピオンに輝いている。
2010年までのピレリ1社による独占サプライヤー契約が終わるのを受けて、国際自動車連盟(FIA)は、2011年のWRCにおいて、どのタイヤメーカーからもタイヤ供給することができるようになると発表した。また、併せて、コストを制限するレギュレーションを導入することも発表した。
これらの状況を踏まえ、ラリーの実績が多く、好成績を残してきたミシュランタイヤは供給の申請をFIAに行い、申請は受理された。
ミシュランにとってモータスポーツ活動は、もっとも厳しい環境の中で、自らの技術革新の確認の場であるとし、そのテクノロジーは市販タイヤへフィードバックされていくものであり、製品性能の向上に役立つものと位置づけている。
また、2012年からFIAはラリー中に使用するタイヤ本数を削減するというコメントを発表し、ミシュランはこれを支持。ミシュランが取り組んでいる環境配慮へのアプローチと一貫性のあるものとしている。
かつてミシュランは2005年までWRCに参戦し、ミシュランタイヤ装着チームは通産38回の世界タイトルを獲得し、そのうち20回はマニュファクチャラーズ・チャンピオンを獲得し、18回はドライバーズ・チャンピオンを誕生させてきている。
AutoProveのひと言
強いミシュランが戻ってくる。となると、供給先が気になるところだ。
文:編集部 高橋明