ミシュランがSUV用スタッドレスタイヤ「LATITUDE X-ICE XI2」を発売

日本ミシュランタイヤは、SUV用スタッドレスタイヤ「LATITUDE X-ICE XI2」ラティチュード・エックスアイス・エックスアイツーを2010年9月1日より発売すると発表した。

X-ICE XI2

ラティチュード・エックスアイス・XI2は乗用車用として先行販売している、エックスアイス XI2の技術をベースにSUV用に新開発したタイヤだ。高いブロック剛性により、接地面の安定化とエッジ効果を目指したアドバンス・トレッドブロック技術などが投入されている。

このアドバンス・トレッドブロックとは、氷上にできる水膜を、路面に接したブロックエッジが破壊し、トレッドに刻まれたクロスZサイプに水が入り、ダイレクトにトレッドが路面をグリップする仕組みになっている。このアドバンス・トレッドブロックには3つの技術が投入され、アイスグリップと安定した走りに結び付けているのだ。

そのひとつがマイクロポンプだ。ブロックの端に従来のサイプの代わりに配した複数の穴で、クロスZサイプを挟みこむようにレイアウトしている。これにより、剛性の高いブロックエッジとなっている。そして、クロスZサイプとは、路面を掻くようなエッジ効果を発揮する横方向のZサイプと、ブロック剛性をしっかり支えるタテ方向のZサイプを立体的に配置したのが、クロスZサイプだ。これにより、交差するサイプの相乗効果により設置面積をワイドに確保することができ、ハンドリングの安定とともに、アイス・スノーでの強力なグリップを発揮する。

トレッド マイクロポンプ

赤丸囲いがマクロポンプ

最後はフレックス・コンパウンドの採用で、低温での柔軟性と常温でのトレッド剛性を最大限に高めるためにチューニングされた、シリカベースのコンパウンドが使われている。力強いグリップに不可欠な柔軟性と安定したハンドリングのための剛性を両立させることが標榜されている。

これらの技術投入により、従来品のラティチュード X-ICEよりラティチュード X-ICE XI2はアイスブレーキ性能を約25%、アイストラクション性能を約24%向上させている。そしてウエットブレーキ性能は、従来品と同等の性能を維持しているということだ。

さらに、高速走行対応プロファイルとしたことで、対応スピードレンジが従来のラティチュード X-ICEが「Q」(160km/h)であったのが、ラティチュード X-ICE XI2では「T」(190km/h)へと性能アップしている。降雪エリアで積雪路ばかり走るとは限らず、高速道路も当然走るわけで、そういう意味ではより夏タイヤに近い走りができるようになったわけだ。

ミシュランはご存知のように、フランスのタイヤメーカーであるが、このスタッドレスタイヤは日本国内で、開発されているのだ。つまり、欧州向けのタイヤを輸入しているのではなく、日本の積雪やアイスに対応するように作られているので、納得のいくグリップ力を発揮することができるのだ。

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価格はオープンプライス

日本ミシュランタイヤ公式Web

COTY
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