独立系自動車部品サプライヤーのカルソニックカンセイの持ち株会社であるCKホールディングスは、2019年5月2日にフィアット・クライスラー・オートモービル(FCA)から、フィアット系サプライヤーのマニエッティ・マレリS.p.A.の買収を完了した。
新ブランド「マレリ」
5月13日にマニエッティ・マレリCKホールディングスは株式を所有する自動車部品サプライヤー「カルソニックカンセイ」と「マニエッティ・マレリ」の2社を、新ブランド「マレリ(MARELLI)」に統合すると発表した。
マレリは本拠のあるヨーロッパはもちろん、北米、南米、アジア太平洋地域に約170の工場、研究開発拠点を展開し、世界中でブランドの認知度は高い。一方、カルソニックカンセイは日本にグローバル本社を置き、アメリカ、中国、アジア、ヨーロッパで事業を展開しているが、アジア、アメリカが主市場のため、グローバル・ビジネスを展開するために統一ブランドとして「マレリ」とすることが決定された。
世界第7位のグローバルサプライヤー
この経営統合後の持ち株会社は「マニエッティ・マレリCKホールディングス」となり、総売上高約146億ユーロ(約1兆8250億円)と、世界第7位の独立系自動車関連サプライヤーとなり、欧州、米州、アジアと日本に約170カ所以上の工場や研究開発センターを持つグローバルサプライヤーとなる。
そして5月15日、、新しい統一ブランド「マレリ」として、5月22日〜24日にパシフィコ横浜で開催される「人とくるまのテクノロジー展2019横浜」に出展する。
出展内容は、キャビンイノベーション領域では、パーソナライゼーション機能を充実させたコンセプトモデル「Human-Max Cabin」をはじめ、内装、空調、電子制御などのキャビンシステム総合インテグレーターとしてのソリューションを展示する。
エネルギーマネージメント領域では、長年培ってきた熱交換技術を軸にした空調、熱交換器、排気、熱に関する幅広い技術/製品領域と、世界一のインバーター生産実績をベースにしたパワーエレクトロニクスの技術を展示。今回はマレリが考えるエネルギーマネジメントの概念と、4つの具体的なソリューションを紹介する。