自動車用変速機(AT・CVT)の専門メーカーであるジャトコ株式会社は新小型FF車用4速AT(JF414E)を開発したと発表した。
新開発されたミッションは、もともと日産サニーに搭載されていたものをリニューアルしたもので、新興国からのニーズに対応するために新開発されたものだ。1989年当時、サニーに搭載されて市場投入されたFF用4速ATを21年ぶりに刷新し、累計1100万台の生産実績を持つベストセラーユニットは、信頼性も高く、細部の見直しと高い要素技術を流用し、新興国市場等で求められるシンプルな構造で耐久性の高いユニットとして開発された。
従来にくらべ大幅な軽量化と高効率化を実現し、トランスミッションの基本性能の向上を果たしている。メンテナンスのしやすいシンプルな設計と高いロバスト性(環境変化に対する耐性)を持った新ATとなっている。
主に、トルコンユニットを超扁平化し全長を11%短縮、15%の軽量化を実現している。また、従来型FF4速ATと比較して32%ものフリクションを低減し、単体の効率向上、燃費向上への貢献も果たしているという。
生産は国内の静岡県富士市で行われ、中国で8月30日に発売される日産マーチに搭載される。