2015年3月3日、富士通テンはクルマの周囲360度の俯瞰映像をカーナビゲーションなどの画面に表示して周囲を確認できる「マルチアングルビジョンに、新たにドライバーの視線で車体やシートなどの車両部品を透過したような表示で周囲を確認できる、新たな画面モード技術を開発したことを発表した。
マルチアングルビジョンは、車両の前後および左右ドアミラーの4ヶ所に取り付けたカメラで撮影した映像を合成して、車両周囲360度の立体的俯瞰映像と、3次元CGで描画した車両の画像をカーナビゲーションなどの画面に表示するシステムで、2010年に当時世界初の製品として、富士通研究所と共同開発したもの。
カメラ映像を平面形状に画像変換して映像を貼り合わせ上空から車両周辺を見下ろすタイプの製品と異なり、周囲の風景を含めた立体的な俯瞰映像を生成して表示でき、さらに視点を変えることもできるのが優位点だ。
今回開発した透過映像画面を用い、1月26日にトヨタから発表された新型アルファード、ヴェルファイアのパノラミックビューモニターの「シースルービュー」機能を同社と共同で開発している。
今後は国内外の自動車メーカーへ新画面を含む「マルチアングルビジョン」の提案を強化していくという。