世界第6位の自動車部品大手サプライヤー、フォルシア(フランス)は2011年5月19日、次世代の軽量型自動車用シートクッションの開発において、特殊化学品メーカーのローディアと提携したことを発表した。
近年、スチールの代替素材を目的とした、自動車部品の樹脂化を目指す動きが加速しているという背景があり、インテリア素材にもその動きが見て取れる。
今回発表された新しい要素技術は、次世代の軽量型自動車用シートクッション用素材で、ローディアで開発された衝撃吸収ポリアミド素材「テクニールSI」を使用するというもので、従来のスチール製部品に比べ20%の軽量化を実現できるというものだ。
ポリアミドは耐熱性が高く、耐衝撃性にも優れた合成樹脂で、自動車部品の中では他にインテークマニーホールド、ラジエタータンク、エンジンカバー等に用いられている。
フォルシアとローディアとの共同開発は現在も続けられており、2014年からの生産を目指している。