ファルケン 欧州でEV用タイヤ「e. ZIEX(イージークス)」を発売

住友ゴムは2023年3月10日、同社で最高レベルの低燃費(電費)性能を実現したファルケン・ブランドの市販用EVタイヤ「e. ZIEX(イージークス)」を、EV化が急速に進むヨーロッパ市場で今月から発売すると発表した。「e. ZIEX」は昨年中国向けに販売を開始したダンロップ・ブランドの「e. SPORT MAXX(イースポーツマックス)」に次ぐ2つ目の市販用EVタイヤである。

現在、世界的にカーボンニュートラルが大きな目標となっており、各地域でEVの拡大に注目が集まっている。住友ゴムは、特にEVの販売が急拡大する中国市場に向けて、ダンロップ・ブランドで史上最高レベルの低燃費(電費)を誇る「e. SPORT MAXX」を発売した。そして同様にカーボンユートラル化のトレンドが強いヨーロッパでも、市場の要望に応え、今回のファルケン「e. ZIEX」を導入する。このニュータイヤはヨーロッパ市場でより求められるウエット路面での走行性を強化し、地域に合わせた製品作りを行なっている。

EVは一回の充電で走れる航続距離を伸ばすためにタイヤに求められる性能として、転がり抵抗を低減し電費を抑えることが不可欠となっている。また、EVはバッテリーの搭載により車両重量が大幅に重くなっており、タイヤにかかる負荷も高くなっている。さらに、EVはエンジン音がしないため路面やタイヤからのノイズを感じやすい傾向にある。

こうしたEVの特徴に対応するため、「e. ZIEX」は独自の材料開発技術である「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を駆使し、低燃費(電費)性能とグリップ力の両方を向上させるゴムの配合を開発。また、サイドウォールに近いショルダー部分のトレッドの幅を狭めタイヤのプロファイルを最適化することで、接地圧を均等化し耐荷重性能を向上させている。さらに、独自技術の「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)」を内蔵することで優れた静粛性を実現している。

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